2014-01-01から1年間の記事一覧

庭の柚子の実を収穫する時はその鋭い棘に刺されないように細心の注意を払っている。 用心に用心を重ねていたにも関わらず今日は収獲の時、左手薬指の腹を刺されてしまった。 背丈よりも高い所にある実を採り入れようとして、つま先立った状態で葉の茂みに手…

読むと聴く

昨夜は午前3時近くまでの読書だったが久しぶりの早起きをする。 ぐずついた天気が続いていたが今朝は明るい陽射しの好天だ。 気象予報によれば夕方頃から天気も崩れるとのことだったから、晴れ間のうちに家の周りの片付けや窓拭きなど、年の暮れの大掃除を…

上質な甘さ

ご近所のMさんから小布施堂(長野・小布施)の栗鹿の子を頂戴した。 栗だけで練り上げた栗あんに大粒の栗の実が入った栗きんとん、上質な甘さの信州の銘菓だ。 これまでにもMさんからはいろんなものを頂戴している。 思い出せるだけでも「むらすずめ」橘香堂…

蛾の仲間

昨日に引き続いて庭の柚子の実をポリバケツ一杯分収穫する。 半分は冬至の柚子湯にと孫娘の所に届けた。 その帰りに門扉の近くの壁にこげ茶色の蛾がいるのを見付ける。 エダシャク亜科の一種チャエダシャクのようだ。11月の半ば頃から寒さに負けて書斎に引き…

柚子の収穫

「明日は冬至ですね」カミサンのつぶやきから柚子湯のことを思い出し、庭の柚子の収穫をする。 柚子が青い小さな実を付けた頃は自然落果が多かった。 そんなこともあって収穫量をあまり期待していなかったが、今年も結構な量が採れそうだ。 第1回目の収獲は…

呆け暮らし(2)

12月に入ってから呆け暮らしが続いている。 寒さの所為で外出が億劫になっているのだ。 昨日の講座「歴史家たちの群像ー歴史のはじまりとは何かー」もサボってしまった。書斎から見る早朝の雪景色は素晴らしかったから、これまでだったらカメラザックや三脚…

我儘な味覚(5)

食べ物の味に関するる記憶はどんなふうに記憶されているのだろうか。 美味かったとか不味かったとかという記憶、ある料理に対する味そのもの(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)あるいは風味といった味覚の記憶、これらの記憶は不変のものではなく記憶域の中…

プリンターが壊れた

長い間使ってきたプリンターCanonPIXUS ip9910が壊れた。 写真展用の写真も自前で焼こうと思い入手したものだ。 A3ノビ対応、8色刷り、現役時代は8色インクの減りなどさほど気にすることもなかったが、昨今ではちょっとしたプリントアウトにも8色が使われ…

狗肉を売る

羊の肉はこれまで何度か喰ったことはあるが、犬の肉は喰ったことがない。 だから犬の肉はどんな味がするのか、どんな料理なのか全く想像も出来ない。 「羊頭を掲げて狗肉を売る」などという言葉があるくらいだから、羊の肉に比べて狗肉は相当に不味いのだろ…

早朝の堅田漁港

外付けのハードディスクに溜まっているファイルの整理する。 よくも溜め込んだと思うほど未整理のままファイルを抱え込んでいるのだ。 一度の撮影行で何十ショット何百ショット撮ろうと、残しておくべきシーンはそれ程ある訳でもないのに、溜まりに溜まって…

講演会に参加する

滋賀県教育委員会が主催する講座「近江の山寺を探る」に参加する。 寒空の中出掛けただけの価値はあった。 特に基調講演に当たる冒頭の講演、山本義孝(袋井市歴史文化館)さんの「中世の山寺(山岳寺院)ー多様な様相とその成立背景ー」は、中世という時代…

呆け暮らし

寒風が吹き荒れている。半ば呆けたように書斎に閉じこもっていた。写真仲間たちと開催している写真展出品作品の一次選定作業が近々行われるから、その候補作の選び出しやプリントアウトの準備などに取り掛からねばならないのだが、今日も作業する気になれず…

土釜

伊賀焼の窯元長谷園から「かまどさん(土釜)」が届いた。 先日の伊勢志摩への一泊旅行に行く途中、寄り道して立寄った窯元で注文していたものだ。 ”土鍋の使い始めは目止めが必要です ”という注意書きに従って粥炊きの準備をする。 これは、伊賀土鍋は蓄熱…

師走のルリタテハ

買い物に出ようとして玄関の扉を開けた時、背後からチョウがいますよとカミサンの声。 翅を広げたルリタテハが扉の内側に止っていた。 薄暗がりだった所為で気が付かなかったのだ。 寒気の中で鮮やかな翅を拡げているルリタテハに驚く。 三週間ほど前、ITOU…

オオカマキリ卵鞘

冬用のタイヤに履き替えてもらった帰り道、田んぼの一角にある植木栽培の圃場の側に菊の花がまだ残っているのを見つけ車を停めた。 車載温度計は5度C、この寒空に虫探しとは酔狂なと思いながらも虫撮りの習性だ。 丹念に探していて、風の当たらない陽溜りで…

ツユムシとナナホシテントウ

今日は自治会の草刈りの日、ほんの僅かばかり手伝っただけだが息切れがしていた。 思うように動かぬ自分の体が恥ずかしくなっていた。 僅かばかりの手伝いだったのに余程疲れていたのか、帰ると間なしに酷い眠気に襲われる。 長い午睡だった。午睡の後、小さ…

老いのかたち(19)

探し物のため書棚を掻き回していて、金色の金属製のしおりを挟み込んだ本を見付け取り出す。 本は随分昔に読んだサミュエル・ハンチントンの「文明の衝突と21世紀の日本」・集英社新書。 金属製のしおりの頭が見えなければ取り出さなかっただろうが、いっと…

初冬のミツバチ

朝の散歩の途次、Oさん宅のブロック塀でミツバチを見かけた。 陽射しは暖かかったが11月も終わりの朝の肌寒さだ、寒さの所為だろう、ミツバチはゆっくりと壁面を登っていく。 今まで見たこともない大きな体躯のミツバチなのだ。ゆっくりゆっくり登っていく。…

湖岸の流木

処女湖、天狗岩、石田川ダム上流方面(高島市今津)へ紅葉狩りに出掛けてみたが既に全山落葉。それに処女湖にも石田川ダムにもダム工事の為だろう全く水が無いのだ。 山々の秋彩も水面に映りこんだ華やぎも見られずだったからカメラを取り出すこともなかった…

時空を超えて

先日、安土城考古博物館の「造形衝動の一万年」展で見た澤田真一さんの作品と縄文土偶との関わりが、それ以来ずっと気になっている。 それというのも、澤田真一さんの作品の三本指と山梨県・鋳物師屋遺跡から出土した土偶の三本指の類似性に、時空を超えて繋…

ジョロウグモ

散歩の折、風の当たらない陽溜りでジョロウグモを見かけた。 脱皮をして間無しという感じの新鮮な個体だ。 脱け殻も日時が経っているようには見えないのだ。 ジョロウグモは春に孵化してから7〜8回脱皮を繰り返して成長するというが、目の前にいるジョロウ…

ツワブキにいた虫たち

秋季特別展「造形衝動の一万年」見学と水野正好氏(元興寺文化財研究所所長)の講演を聴きに安土城考古博物館へ行く。博物館構内に茅葺きの旧い農家が移設されている、この農家の庭先のツワブキの上でキアゲハ、ツマグロヒョウモン、キタキチョウ、カマキリ…

図書館へ行く

カミサンから特別注意されることもなかったのを幸いに自儘な暮らしを続けて10年が経つ。 自儘な暮らしも当初はそれなりに自己規律のタガをはめていたが、老いとともにタガは緩み放しだ。 生活からリズム感が失われ、昼夜逆転とか遅い起きだしとか長い午睡と…

ルリタテハのサナギに開けられた穴

今朝見た時、昨日の夕刻に見たルリタテハは階段の石垣から姿を消していた。 早朝の最低気温は4度C近かったがこの寒気の中何処へ行ったのだろうか。このルリタテハのことから、10月初旬に蛹化し今も木にぶら下がっているルリタテハのサナギのことが気になり…

初冬のルリタテハ

夕方外出から帰って階段を登り始めた時ルリタテハがいるのを見付ける。 ルリタテハが寒空の下まだ活動している、おっ!と思った。ほとんどの虫たちがその一生を終え姿を消したこの時季、ルリタテハが成虫で越冬することは承知していても、何故かルリタテハが…

コカマキリ

伊勢志摩への旅の折、伊勢神宮・外宮を参詣した。 伊勢神宮・内宮へは何度かお参りしたことがあるが外宮は今回が初めてだった。参拝した後、南御門板垣の上に小さなカマキリがいるのを見付ける。 板垣の高みにいたのと光の関係でカマキリの種類は確と判別は…

伊勢志摩へ

旅に出たいという思いの当初の予定は初冬の日本海・経ヶ岬方面だったが、日本海側の気象条件から伊勢志摩の海になった。 宿は鳥羽・悠季の里、カミサンのお気に入りの宿だ。 宿にいる間海を眺め続けていた。 夕映えの海 早朝の海

アシナガバチの死

アシナガバチがいるのを見付けコンデジをポケットから引っ張り出しそっと近づく。 階段を三段ほど下りたところでハチの様子が可怪しいのに気付く。 アシナガバチは死んでいた。昼すぎまで何度も階段を上り降りしたがその時は気付かなかったから、ハチが死ん…

初冬の蜜蜂

庭の八手の花が咲き始めた。 初冬のこの頃から咲き始める八手の花は虫たちの貴重な蜜源なのだ。 花にはハナアブの仲間、オオクロバエやハエの仲間それに一匹の蜜蜂が吸蜜に来ていた。 風のない暖かい日には蜜蜂が何匹も来ることがあるが今日は寒空、一匹だけ…

空の色

昨日手に入れた「月と蛇と縄文人」を時の経つのを忘れて読んでいた。 読書に没頭するなんて随分久しぶりのことだ。 五時過ぎ、Cooking当番だったことを思い出し眼をあげた時、窓の外が異様に赤いのに驚く。 霧雨と夕映えが作り出した空の色だ。 何とも言えず…