早朝の堅田漁港

外付けのハードディスクに溜まっているファイルの整理する。
よくも溜め込んだと思うほど未整理のままファイルを抱え込んでいるのだ。
一度の撮影行で何十ショット何百ショット撮ろうと、残しておくべきシーンはそれ程ある訳でもないのに、溜まりに溜まっている。

未整理画像の中から不要なものの削除をしていて、自分の行動力が劣化しているのを思い知る。
その一つが早朝の堅田漁港と名付けたファイルを見てからだ。

 

虫撮りの季節が終わると風景を撮っていた。
早朝の風景を狙って出掛けることも多かったが、ここ2・3年は早朝に出掛けたという記憶が無い。


(早朝の堅田漁港)

この写真のメモを見るに、”無風状態だが寒い、車載温度計は1度C ”と書き込まれている。
寒気の中出掛けているのだ。
その他にも寒気の中、北山田漁港(草津市)、深清水の柿畑、マキノの霜枯れのメタセコイア並木道(高島市)など、早朝の風景を探して出掛けている。
幾つものファイルが残されている。
それが現在では早朝の撮影行など出来なくなっている、呆け暮らしの日々なのだ、淋しくなる。

時間の使い方はそのままいのちの使い方だという、老いの時間を有効に使いきらなければ。
「早朝の堅田漁港」の写真を眺めながら老いの時間のことを考えていた。