初冬のミツバチ

朝の散歩の途次、Oさん宅のブロック塀でミツバチを見かけた。



陽射しは暖かかったが11月も終わりの朝の肌寒さだ、寒さの所為だろう、ミツバチはゆっくりと壁面を登っていく。
今まで見たこともない大きな体躯のミツバチなのだ。

ゆっくりゆっくり登っていく。
ブロック塀に絡みついているツタの枯れ葉の先端まで登る。
枯れ葉の先から飛び立って行くことを期待しながら眺めていたが、飛び立つこともなくコロンと落ちるという感じで塀の向うに落ちていった。

上手く飛び立つことが出来るだろうか、自分の巣に帰り着くことが出来るのだろうか、塀の向こう側がどんな状態なのか判らないが転げ落ちた所で息絶えるのだろうか。

眼の前から消えていった初冬のミツバチのことが妙に気になっている。