空の色

昨日手に入れた「月と蛇と縄文人」を時の経つのを忘れて読んでいた。
読書に没頭するなんて随分久しぶりのことだ。
五時過ぎ、Cooking当番だったことを思い出し眼をあげた時、窓の外が異様に赤いのに驚く。
霧雨と夕映えが作り出した空の色だ。
何とも言えず気味悪くこころ落ち着かない色だと思いながら眺めていた。
霧雨の所為で対岸の山々は見えない。
あっ!というまに赤みは消え暮れていった。

これまでに書斎の窓からいろんな空の色を見てきた。

料理はアヒージョの予定で、エビ、タコ、ホタテ、マッシュルームなどを用意していたが、ニンニクを買うのを忘れているのだ。ニンニク抜きのアヒージョなんて肉のないすき焼き以上に酷い料理だ、断念する。悲しくなっていた。