2015-01-01から1年間の記事一覧

老いのかたち(26)

昨夜は、と云うよりも今朝の四時近くまでミシェル・ペイヴァーの「神々と戦士たち」第一巻青銅の短剣を読んでいた、面白かったのだ。 お陰で起き出したのが昼前、相変わらずの昼夜逆転の日々が続いている。 こんな状態だから、老爺には歳月を区切る年末とい…

コハクチョウ(2)

松ノ木内湖(高島市)にコハクチョウが来ていると聞き出掛けた。 幼鳥を交えて9羽のコハクチョウがいた。 じっくり撮りたかったが雲の流れで時雨がやって来るのだ。 自宅を出る時は青空だったから雨の用意などはしていなかった。 この辺りから奥琵琶湖にか…

ペーパーウエイト

書斎の片付けをしていて、書棚の奥に隠れているペーパーウエイトを見付け取り出した。 冷たくてズシリと重いブロンズ製のペーパーウエイトを手にしながら、いろんなことを思い出していた。 これを手に入れたのは30数年前、以来このペーパーウエイトはデスク…

寒月

十七夜の寒月が琵琶湖の上に出ている。 書斎の窓から湖上の月を眺めながら老いの身の行動力の劣化が寂しくなっていた。 月の光の中の堅田漁港や浮御堂を撮りたい。 もう随分以前からそんなことを考えている。 ロケハンも済ませているのだが未だ実行出来ずに…

イカルチドリ

小さな川の中にイカルチドリがいるのを見つけ近づく。 湖岸の砂浜などではしばしば見掛けることがあるが、川の水の中にいるのを見た記憶はない。 しかもこの寒空の下で水浴びと思える行動をしたのだ、おっ!と思った。 明日は久しぶりに和邇川河口へ行ってみ…

木陰のカワセミ

何年か前トンボ撮りの折にカワセミを見たことのある場所を思い出して行ってみた。 予想したとおりカワセミがいた。 カワセミはいてくれたが生憎と木陰の枝に止まっていた。 1ショットする間もなくカワセミは飛び去る。 今日は昼食用のサンドイッチとホット…

コハクチョウ

冬用のタイヤの履き替えに行った帰り道、草津市志那の湖岸へコハクチョウを見に立ち寄る。 沖合に3羽のコハクチョウがいた。 光が良ければ長居もしただろうが分厚い雲だ、早々に引揚げる。 いつの頃からか、雲が流れて光が良くなるのを待つ、そんな待つとい…

ケリ

陽射しが明るくなったので午後から2時間ほど棚田のあぜ道を歩く。 土曜日以来の3日間は半ば以上呆け暮らしが続いていた、そんな日の埋め合せみたいに、人影のない冬ざれの棚田道を歩いていた。 ケリに出会う。 もう随分以前だが、6月初旬の棚田の土手で虫…

アケビコノハ

夕方Mさんが門灯の下にいましたと言ってアケビコノハ(チョウ目ヤガ科)を届けてくれた。 12月の寒空の中で活動していたとは、おっ!という思いで受け取った。 寒さの所為でほとんど動くことはないが指先で突っくと一瞬翅を拡げる。 翅を拡げると後翅にはダ…

カワセミ(3)

飛翔撮りの練習に行った帰り道、カワセミが飛ぶのを見つけ後をつける。 川沿いのヨシに止まっていた。カワセミは直ぐに飛び去ったが半月ぶりのカワセミだった。 カワセミのやって来る場所の状況が少しづつ分かり始めている、三脚が必携になってきたようだ。…

孤影

12月も半ばになるとさすがに河口のバスのポイントでも、バス釣りをする人の姿を見掛けることが稀になった。これと歩調を合わせるかのようにシラサギの姿を見ることも少なくなっている。 ここ一週間ほどは釣り人の姿を見掛けなかったが、今日は久方振りにバサ…

エナガ

湖岸で木の実を啄む小鳥の集団を見る。 ファインダー越しに見る小鳥は初めて見る鳥だった。 野鳥撮りを始めるまで鳥については無関心だったから知っている鳥はほんの僅かだ。 実物を見たことがありかつ名前のわかる鳥は指折り数えるくらいしか無い。図鑑で調…

写真展を観に

野鳥撮りの準備をしていて、京都文化博物館で開催されている写真展{第15回京都現代写真作家展}が今日までだということを思い出し見に行く。 公募入選作品162点、見終わるまでにかなりの時間がかかった。こんなことは久しぶりだ。 お気に入りの作品が9点、…

ナシケンモン蛹化

ナシケンモンの幼虫がミントの枯れ葉を丸めて繭を作り蛹化していた。 2・3日前から食草のミントの葉から降り飼育箱の中を動き回っていたから、蛹化の前兆行動ではと思い、ぶら下がることが出来るようにと間に合わせに割り箸を挿しておいた。 その割り箸の上部…

ツグミ

野鳥の写真を撮り始めて2ヶ月が経過した、面白くなっている。 虫撮りを専らにしている時は野鳥を見掛けても左程気にもしなかったが、今は鵜の目鷹の目だ。今日はツグミを撮る。 撮ってきたものをPCに落としこむと同時に、野鳥図鑑を拡げたり、2画面にして…

モズ

先日夕方の散歩の折にハンターを見掛けたことから、井上靖の短編小説「猟銃」のことを思い出し本箱から取り出していた。 昼前に一読したが、得体のしれない薬草酒を飲まされたような読後感に襲われる。 なんとも居心地が悪いのだ、歳の所為だろうか。 そんな…

チドリの仲間

カワセミを探しに行った河口の波打ち際でチドリを見る。 チドリだとは判るのだが、眼の前の鳥がコチドリなのかイカルチドリなのか区別出来ないでいた。 Webの図鑑で調べていて、この他にメダイチドリ、シロチドリ、ハジロコチドリ、オオメダイチドリ、オオチ…

ハンター

夕方の散歩は日頃の運動不足の解消をと思い遠出した。 雑木林を抜け川筋の道に出た時、上流に向かって歩くハンターを見掛ける。 スコープを付けた猟銃を肩にかけていた。 この川沿いの林や竹藪にイノシシが出没する、また細流にはカモが来ていることも承知し…

カワウ

午後から湖岸に出てみた。 天候の所為だろうか、カモの仲間やカモメ、カイツブリなど僅かに見掛けただけで、湖上に鳥の姿は余りなかった。 レンズを向けたのはエリの支柱にいたカワウだけ。 カワウの眼はエメラルド色で美しいと聞いたことがある、そんな貌を…

ナミテントウ 2紋型

暖かい陽射しだったが鳥撮りに行かず小さな庭の片付けをする。 アジサイの間引きやノウゼンカズラの枝落とし、伸び放題になっている雑草の刈り取り。 僅かな作業だが相当にくたびれ腰が痛くなる。 老躯は思うようには動いてくれないのだ、作業を完了せず中途…

ムラサキシジミ

鳥撮りの練習に行った帰り道、湖岸の民家の庭先でムラサキシジミを見付ける。 そこは風の当たらない南側のサツキの木の上、翅を拡げて日光浴をしているようだった。 ムラサキシジミの翅裏は濃褐色、虫撮りに専念している時だったら翅を閉じた濃褐色の姿でも…

カワセミ(2)

カモの飛翔を狙っていた時、カワセミがヨシ原の中の杭に止まっているのを見付ける。 杭の上にカワセミが居るのを早くから気付いていたら三脚にカメラを載せていただろうが、カモの飛翔狙いだったから手持ちだ、手ブレを覚悟でシャッターをきった。 10枚ほど…

カヤネズミの巣

町内会の草刈りの日、空き地の草刈りをしていたIさんがカヤネズミの巣を見付ける。 住宅地のど真ん中の空き地だ、こんな場所にもカヤネズミが生息しているのだろうか。 そんな思いでIさんが草叢の中から取り上げたソフトボール大のカヤで作られた巣を見てい…

ヒヨドリ

小さな谷間の畑へヒヨドリを撮りに行く。 今日も熟柿を啄みに入れ代わり立ち代わりヒヨドリがやって来る。 飛翔体撮りの練習には恰好な状況なのだが掴まえきれずだ、小鳥の飛翔を撮るには余程の練習が必要だろう。

アオサギと釣り人(2)

飛翔撮りの練習に小さな漁港へ行く。 トビやユリカモメの飛翔を狙い続け、相当数のシャッターを切ったが満足なものは撮れずだった。漁港では今日もアオサギが釣り人の放り投げてくれる魚を待っていた。

アオサギと釣り人

小さな漁港の防波堤で面白い組み合わせの光景を見た。 アオサギと釣り人の組み合わせだ。 人慣れたアオサギ、釣り人が無害だと承知しているのだろう、釣り人が腰を上げると少しだけ移動するが釣り人が座り込むとまた元の位置に戻って、釣り人が釣り上げる獲…

トビが舞う

「アメリカン・ジハード」を読み進めているが遅々として捗らない。 読み進めるための前提知識に欠けるものがあり、上手く内容を咀嚼するためWebで調べ欠けているものを補充している、そんな状況が続いているのだ。 「合衆国支援の二つの独裁国、ニカラグアと…

トビの獲物

湖岸のヨシ原に足を踏み入れようとして、一斉に飛び立つカモの中に大きな鳥が いるのに気付く。 トビだ、それも鯉のような獲物を掴んでいる。 トビは獲物を掴んだまま対岸の長命寺山の方へ飛び去っていった。 曇り空でなくもっと光が良ければ、鳥撮り初心者…

疲れた一日

写真仲間と京都植物園や鷹ヶ峰の光悦寺、源光庵へ行ってきた。 いつものひとりでの撮影行は人影の殆ど無いない雑木林や琵琶湖湖岸、今回の撮影行は京都のど真ん中。 人出の多いのは承知していたがそれでも人の多さに眩暈を覚えるほどだった。 鄙の老爺が都大…

キジバト

午後3時過ぎ読書を中断して鳥撮りの練習に行く。 小さな谷間の畑の柿の木にコゲラやジョウビタキなどが来ていることを願いながら出掛けた。 願いはかなわず来ていたのはヒヨドリ、数羽のヒヨドリが熟柿を啄んでいた。 ヒヨドリは飛び立っては間なしにやって…