2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

フキノトウを探しに(2)

風もなく穏やかで暖かい陽光に誘われて、栗原の棚田へ出掛ける。 昨年まで見かけることのなかった獣よけの鉄柵が、棚田や集落を取り囲んでいる。 イノシシ等の足跡をこの棚田の土手やあぜ道で見かけたのは、もう随分以前からだが、鉄柵を設けなければならな…

小さな春

小さな谷間の畑の隅で水仙が咲き始めているのを見付けた。 近くの土手では梅の枯木にも小さな蕾が付いている。 少しづつ春が近づいているのだ。 梅の枯木の隣では柿の木にハチの巣を見付ける。 昨年作られたものだ。 何らかの事情から巣作りの途中で放棄され…

技術を磨く

ブックマークしているブログの一つに、鉄道写真家中井精也さんの「1日1鉄!」がある。 「ゆる鉄」と称される写真や中井さんの風貌に惹かれてブックマークしていたのだ。 今日このブログをまとめて読み直していて、はっとさせられる文章に行き当たった。中…

読書ノート(6)

午前6時過ぎに見た風景はいい天気の訪れを予感させる空模様だった。 しかしその後は晴れたり曇ったり粉雪が舞ったり、時には吃驚するような突風が吹き荒れたりと、めまぐるしく変わる天候の一日だった。 こんな日に堅田漁港などに行けばそれなりのシャッター…

マフラーを買う

昨年の秋頃から落し物や忘れ物が多くなっている。 カミサンが作ってくれたカメラポーチ、チャージしたばかりのICOCAのカード、伊勢丹で買った蒸し鮨、それにお気に入りだったピュアシルクのマフラーだ。落し物や忘れ物をした時はカミサンに報告するようにし…

ウスタビガの繭

今日は”講読「無量寿経」下巻”の講座が終わる日だ。 最寄りの駅へ向かうのに少し遠回りになるが雑木林の道を抜けることにする。 時間に余裕のある時は自然とこの道の方へ足が向く、無意識の内に虫探しの習性が出ているのだ。 路傍の落ち葉にウスタビガの繭が…

けもの道(2)

昨日見たけもの道のことから蒲団に入っても様々なことを思い出していた。 お陰で寝付きが悪かったにもかかわらず8時前に目覚め、雪の雑木林に出掛けることにした。 うっすらとだが雪が積もっていたから,けもの道に新しい足跡が付いているのではと思ったのだ…

けもの道

粉雪の舞う中、裏山の雑木林を久しぶりに訪ねてみた。 カシノナガキクイムシに食い荒らされたミズナラなどが立ち枯れた状態で腐りかけている。 全国的にカシノナガキクイムシが猛威を振るったのは平成19年頃から22年だ、その頃に被害を受けた木々が腐りかけ…

我儘な味覚(3)

時折冷たい雨の降るどんよりした一日だった。 便りをくれたIさんへの返信を書いた後は半ば呆けていた。 急いで読み終えてしまわなければならない「農耕起源の人類史」を読む気も起らず、録画しておいた幾つかのTV番組を見る。その内の一つ「すばらしきサカナ…

或る便り

古い知人のIさんから手紙を頂戴した。 情報システム関係の仕事をしていた時に知り合った方だから30年以上の付き合いになる。 或る大手ソフトウエア会社の取締役営業部長をされていたIさんは磊落な方だった。 無理な依頼も気持よく引き受けてくれたし、仕事関…

椿落花

今日は4月に開催する写真展出品作の最終的な選び出しを行う日だ。 本来ならこの日は1年間の成果を問われる日だから、自信作を引っ提げて来てウキウキしている筈なのに、この高揚感が全く無いのだ。 場違いな舞台に登場して慌てふためいている三文役者みた…

ウラギンシジミの死(2)

本日は私の料理当番。 ふわふわのオムレツを載せたチキンライスが食いたい、そんな思いで調理にかかったが何とも手に負えないのがオムレツだ。 オムレツはカミサンのレパートリーだったのでこれまで手を出さずにいたから初めての経験だ。 フライパンの扱いが…

松枯れ

龍大瀬田キャンパスへ来るのは8ヶ月ぶりだ。 キャンパスを取り囲む林(瀬田丘陵・龍谷の森)の異変に気付く、昨年はあまり気にもならなかった林の松枯れの被害が拡大しているようで、雑木林の緑が少ないだけに松枯れが目立つのだ。 林に入ってみると松枯れ…

アオクサカメムシとカマキリの卵嚢

ベランダの片隅に置いてある竹筒トラップの上でアオクサカメムシを見付けた。 暖かい陽射しが降り注いでいることもあり、越冬中だったカメムシが起き出してきたようだ。 コイツは野菜類に被害を与える嫌われ者だ、それに強烈な悪臭を発散するから、洗濯物の…

これ好日

”「般若心経」ー偽経説を考える(1)”の講座のある日だ、いい席を確保するために早めに家を出た。会場到着は講座の始まる40分前だったが、既に前の方の席は殆ど埋まっていた。 佛教大学四条センターのこの教室へは10年前から何度も来ているが、講座によって…

我儘な味覚(2)

美味いパンが焼けているだろうか。 昨夜仕込んでおいたパンのことが気になっていて午前7時前に目覚める。 マヌカ蜂蜜を入れて焼くパンは初めてなのでプロのレシピに忠実に従って準備したが、結果は自分好みのパンではなかった。自分好みに焼くいつものパン…

パンを焼く

自分好みのパンが喰いたい、そんな思いからホームベーカリー(Panasonic SD-BMS102)を使ってこれまでいろんなパンを焼いてきた。 パン焼きとこのブログを書き始めたのがほぼ同時だったからそろそろ2年近くになる。お気に入りのパンはブリオッシュ、ミルクハ…

フキノトウを探しに

新開孝さんのブログ「ひむか昆虫記」(2月8日)にフキノトウのことが書かれていた。 この記事に触発されて川向うの棚田へフキノトウを探しに出かけた。 早春の香りと苦味を味わうには、フキノトウで作るフキ味噌は絶好の食べ物なのだ。残念ながら棚田の土…

ある感動

昨日は「ロベール・ドアノー写真展」を観ながら自分の感性が摩耗していることに寂しくなっていたが、今日はビデオとWebで探し出した写真を見ながら心躍っていた。 感情の起伏は老人性特有の躁鬱症というヤツだろうか。その心躍るものとは、カミサンが録画し…

ロベール・ドアノー写真展

深草キャンパスからの帰り道、ロベール・ドアノー写真展の招待券を頂戴していたことを思い出し、美術館「えき」KYOTOに立ち寄る。 1月の半ば京都造形芸術大学へ土器・土偶展を見に行った折、この招待券を頂戴したのだ。 ドアノーは「イメージの釣り人」とか…

交通事故

長い運転歴だからこれまでに車の原型を留めないような事故を始めとして沢山の交通事故を目撃しているが、目の前で起きた事故を見たことはなかった。 それがこの2週間の間に事故の瞬間を3度も目撃したのだ。 今日も琵琶湖大橋西詰めの交差点で信号待ちして…

旅に出たい

旅に出たい、ゆっくりと虫撮りがしたい。 そんな思いでいた時、カミサンが4月初旬の石垣島・西表島を選んでくれた。 どんな虫達に出逢えるのだろうか、蝶の飛ぶシーンなどを想像しながらワクワクしている。星空が余りにも綺麗だったので星景写真用のテスト…

コカマキリの卵嚢

今日もカマキリの卵嚢を探していた。 昨年の秋以来カマキリの卵嚢を探しているのだが未だ見つからずだ。 空き地の草むらでも小さな谷間の畑でも我が家の庭先でもカマキリを色々と見ていた。 オオカマキリ、コカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリ…

無人の集落とモノクローム

午前6時過ぎの碧い琵琶湖を3ショットほど撮る。 昨日探し出しておいた「無人の集落」のカラーデータをモノクロ化してみる。 photoshopのCS3以降のバージョンであれば「白黒」の機能も使えるのだが、現在使用しているのは2世代も前の旧いバージョンのCSだか…

無人の集落

今朝4時近くまで「文明の崩壊」(ジャレド・ダイアモンド 楡井浩一訳)を読んでいた。 そんな所為で起きだしたのが午後12時、昼夜逆転の生活を改めようとしているのだが、身に付けてしまった習慣は簡単には治りそうにない。 早起きして虫撮りに出掛けられる…

群雀(むらすずめ)

暖かくて穏やかな夕刻だったので冬枯れの田圃道を歩く。 目的の一つは枯れ草の生い茂る放棄田でカマキリの卵嚢を探すことと、棚田の斜面にある柿の木でイラガの繭を探すことだ。 丹念に見て歩いたが残念ながらいずれも空振りだった。一汗を掻いた帰り道、長…

花も終わりに

サザンカの生垣を巡らせた空き家が散歩道の途中にある。 もう何年も人の気配を感じたことが無いが、生垣のサザンカは毎年咲き誇り、眼を楽しませてくれている。そんなサザンカももう終わりの時期だ。花も終わりに・・いろんな花を見るにつけ、この花も終わり…