2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

老いのかたち(2)

調べ物をしていて眠りに入ったのは午前2時過ぎだったのに、6時に目が覚める。 書斎の窓を開けると金木犀の仄かな香りをのせた冷涼な風が流れこんでくる。 思わず深呼吸だ。 散歩道でも金木犀を植栽しているお宅が何軒もあり、この時期爽やかな気配に包まれ…

老いのかたち

今日は2ヶ月ぶりの循環器内科での定期検診日。 受付の始まるのが8時半だが、もう既に大勢の人がいた。 診察時間はたかだか5・6分に対して待ち時間は長い時などでは2時間以上はザラだ。 何と言ってもこの待ち時間がとても苦痛なのだ。 これをやり過ごす…

彼岸花と虫たち

彼岸花が最盛期だ。 早起きして彼岸花に来る虫を撮りに行って来た。 今津町の桂浜は雑草が刈りこまれていて格好の彼岸花撮影地だ。 私が到着した時には既に十数名のカメラマン、それに彼岸花を見に来た人たちがいた。 これでは落ち着いて虫撮りも出来まいと…

アゲハの飛翔

Cooking当番の買い物帰りに寄り道してお花畑の様子を見る。 野菜畑兼お花畑は夏の草取り作業が十分でなかったのだろう雑草が生い茂っている。 それでもコスモスは季節を告げて満開だ。 百日草、葉鶏頭も人が種を播いたというよりもこぼれ種の自生だろう。 酔…

キリギリスの死

9月も終りに近づくと草むらの様子も様変わりし始めている。 一週間程前まではつゆ草の茂みの花の上に沢山のキリギリスを見たが、ツユクサの花を齧るキリギリスの数は一日毎にその数を減らし、今朝はつゆ草の茂みを丹念に観察しても一匹も見ることが出来なか…

スズバチの巣解体(1)

スズバチが第一室を造ったのは8月28日、最終的には産室を10室まで造り上げた。 1室を造るごとに何かの幼虫を産室に運び込み卵を産み付け、丁寧に土で蓋をした。 10室までこの行動の繰り返しだ。第1室での産卵からほぼ1ヶ月近くなるが、産室の外観に全く変化…

公開講座(2)

早朝から琵琶湖の向うに伊吹山がくっきりと見える好天気、絶好の虫撮り日和だ。 あまりにもいい天気なので、虫撮りに行くか公開講座(予約済)に参加するか悩んだ末、講座に出席することにした。 成安造形大学付属近江学研究所が主催する公開講座「近江の寺…

公開講座に潜り込む

ビックカメラ京都店で用事を済ませた後、ふらっとキャンパスプラザ京都に寄ってみた。 一階フロアーのメッセージボードに面白そうな講座が午後一時から開講される案内があった。 「遺伝学から見た生物多様性」(日本遺伝学会 公開市民講座)だ。 この講座名…

カマキリの捕食

午後から台風の去った後のITOさんの菜園に入る。 カマキリの捕食、ホウジャクの飛翔、オオスズメバチ、アゲハチョウ。 僅かな時間だったが被写体に恵まれた。 180mmマクロにストロボを装着していればもう少しシャープに狙えたのにと後悔をしている。 カメラ…

みょうがの花

終日の雨、書斎に閉じ籠っている。amazonから頼んでおいた本が届いた。 「形態の生命誌」(長沼毅、新潮選書)新聞の書評欄の紹介記事に触発されての購入。 「辺境生物探訪記」(長沼毅・藤崎慎吾 光文社新書) 「完全な人間を目指さなくてもよい理由」(マ…

ストロボ不調

台風15号の影響で降ったり止んだりの空模様(漢字の誤用という記事を見るまでは雨模様と書いていた)、晴れていれば彼岸花の咲く湖岸で蝶を狙っていただろうに。 2009年度のファイルには彼岸花に来る虫たちのショットが有るのに 昨年のファイルには彼岸花も…

小さな命(2)

ITOさんの菜園のカボチャの葉にいっときウリハムシが沢山いたが、最近は殆ど見ない。 このウリハムシの仲間は、現在の日本では約780種程いるという。 図鑑で見るといろんな形状や羽模様のものがいて結構面白い。昆虫好き(むし屋)には、虫採り網振り回し族…

小浜・放生まつりと発心寺

小浜の放生まつりを撮りに行ってきた。 旧市街を歩いてみたが、シャッターの下りた店舗が多く、活気が感じられない。 筏でのチヌ釣りによく来ていた頃、もう20数年も前だが、あの頃と何という変わり方だろう。 これも時の移ろいだ。 祭りの姿だけは昔に見た…

雲のかたち空の色

書斎の窓からは真正面に長命寺山が見え、右に八幡山、岡山が見える。 左には沖島が見え、少し風のあるよく晴れた日には沖島の左に遠く湖北の山々が見える。 何事をすることもなくボケーッとひねもす窓の外を眺めていることが多くなった。 今日もそんな一日だ…

虫撮り(2)

今日は巣の上にスズバチを見かけない。 土壁の様子にも新しく補修が加えられた痕はない。 8月28日の朝に始まった巣作りは今日で終りだろうか。 8月28日 9月16日 巣作り、獲物の搬入、産卵、寄生蜂オオセイボウとの争い、そして分厚い土壁作り。 20日間の出来…

虫撮り

Cooking担当の日は買い物もしなければならないので、虫撮りの為の遠出が出来ない。 PUKUさんとの朝の散歩を終えると直ぐに、ITO昆虫園と称しているITOさんの菜園に行く。狙いはイチジクの熟した実を齧りにくるオオスズメバチ。 これまでもオオスズメバチのポ…

ルリタテハの蛹化

6時半に目覚ましに起こされて書斎に入る。 昨夜蛹化の前兆行動(頭を下にしてぶら下がる)をしていた3匹のうち2匹は完全にサナギになっていたが、もう1匹は昨夜の状態と同じだ。 少し違うといえば、見ていると時々ピクンピクンと体を揺らしている。 この様…

スズバチとオオセイボウの争い

8月28日の朝偶然にもジガバチの巣作りを見て以来、この巣作りを見るのが日課になった。 暇があれば巣の様子を見ている、玄関を出入りする時には決まって覗き込んでいる。 こんなに一つ事に熱心になったのは初めての経験だ。今朝もPUKUさんの散歩の行き帰り、…

記憶の形

久しぶりにPUKUさんとの早朝の散歩に出る。 朝露に濡れた草むらに入ると素足に何とも言えぬ心地良さを感じる。 夏の初め無慙にも刈り倒されたオニユリの群落の跡地は今、露草が賑やかに育っている。 この露草の茂みの中はまさにキリギリスの王国だ。 サトク…

ルリタテハの幼虫脱走

朝起きてみると、昨日書斎に来てもらった幼虫3匹のうち2匹が脱走している。 片付けの悪い書斎なので探しだすのが大変だ。 さんざん探した挙句に1匹は見つけ出して飼育箱に戻すが、もう一匹は見つからない。見つからないまま第35回大津市写真展を見に出かけ…

庭に来た虫たち(8)

今日は真夏並みの猛暑、昼間の2階の書斎は34度だった。 暑さの所為か庭に来る虫が少ない。 2度目の花を咲かせているノウゼンカズラにカラスアゲハのペアが来たのを眼にしただけだ。 ジガバチは今日も巣の補修を続けている。 何故これほどまでに巣の壁を厚く…

庭に来た虫たち(7)

今日は重陽の節句、各地の神社ではいろんな行事が行われたようだが、重陽と菊の酒の関係から言っても、やはり旧暦で祝うほうが情緒があるように思う。今の時間は午後10時、南の中天に月齢11夜の月が明るく輝いている。 いくつかの虫の声が聞こえてくるが、秋…

虫のポートレート(1)

昨夜は虫撮りの準備を万全にして早めに眠りに就いたのに、今朝も朝寝坊だ。 目覚ましは6時にセットしておいたが、それでも起きだしたのは10時半。「春眠不覚暁 処処聞啼鳥 夜来風雨声 落花知多少」 この有名な唐の詩人孟浩然の詩ではないが、炎暑が去ったこ…

虫撮りに行く

昨日の朝寝坊の挽回とばかりに早朝からトンボ撮りにゆく。 車で通る時に見るとその溜池にはヒシが池面いっぱいに広がっていて、いろんなトンボがいる雰囲気だったが、期待は見事に裏切られた。トンボのトの字もないのだ。こんな経験は初めてのことだった。ト…

虫撮りとジャム作り

近くの溜池へトンボ撮りに行く予定だったが、今朝も寝過ごしてしまった。 6時には一度目覚めたのだが、あまりにも爽やかな朝だったのでもう一眠りと寝てしまった。 「撮影行は早朝から」と妙な取り決めを自分に課しているから、10時近くなっては出るに出ら…

台風の後(2)

のろのろ台風12号がやっと通り過ぎた、そんな感じの空が広がる午後3時すぎにITO昆虫園と称しているITOさんの菜園に潜り込む。予想どおりの虫達の賑わいだ。 ニラの花にいろんな虫達が来ている。 小さなハナアブやイチモンジセセリがニラの花に来る飛翔の瞬間…

台風の後

昨日は終日書斎に閉じこもって、窓を打つ雨の音や時折吹きつのる風の音を聴きながら、本を読んでいた。読んでいたというよりも呆けている時間の方が長かった。最初は「戦史」を読んでいたが、それまでの戦争の経過や外交交渉の前後関係が頭に入らなくなり、…

思い出せないものと調べもの

最近思い出せないことが段々多くなってきている。 お蔭でその分調べ物をする時間が増えて、本読みもなかなか前に進まない。 今日もある言葉に引っかかって、白川静さんの「字統」を引っ張り出した。 辞書を読むのが楽しみで、この「字統」「字訓」(平凡社)…

虫撮りと読書

「晴撮雨読」を実行しているが、読み続けている「戦史」は最近読むスピードが落ち遅々として進まなくなった。 アテナイ戦没者の国葬における指導者ペリクレースの演説など、重要な場面でのリーダーや指揮官、外交に当たる使節、これらの演説がとても面白くて…