2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

老いのかたち(47)

午後一番、先日借り出していた本(古代インド文明の謎・堀 晄 他2冊)を返しに行った時、ふと、外国の短編小説が読みたくなり書架を廻る。今日はいつもと比べて書架の間が賑わっているのだ。コロナ禍の影響で巣ごもりでの読書が多くなっているのだろう。「短…

田圃道を歩く

風も無く陽射しの暖かい午後だっので田圃道を2時間ほど歩いた。全く人気のない耕作放棄地の間の道、マスクをせずに歩き廻れることがなんとも気持ち良かった。耕作放棄地のヨシ原の中にはかなりの数のスズメがいるようなのだが、枯れたヨシの深みの中、姿を現…

寒晒し

例年今頃の時期になると決まって思い浮かべる場所がある。岐阜県郡上八幡だ。市中を流れる吉田川で行われる冬の風物詩「鯉のぼりの寒晒し」を撮りに行きたいのだ。もう随分以前から思いを募らせているのだが実行できずにいる。一度はお城の近くの宿を予約し…

老いのかたち(46)

2階の書斎の戸締まりに上がった時、対岸の明かりがいつになくくっきりと見えた。雨が上がり冷たい風が湖面を吹き渡っているせいだろう。きちっと撮るには三脚を用意しなければならないのだが、三脚は車のトランクに積んだまま。寒風の中車庫まで取りに行くの…

小さな命の終わり

「小さな命の終わり」と名付けたファイルを持っている。虫撮りや散歩の折などに見つけた虫たちの死を撮ったものだ。今日はこのファイルにジョロウグモの命の終わりを取り込むことになった。玄関先のシロダモの根元で見つけたのだ。 シロダモの葉裏にくっつい…

ホシハジロ

寒さと怠惰な暮らしが続いている所為で鳥撮りにも行かず1月も半ばになっている。何処まで続くぬかるみぞ、そんな感じが続いているのだ。これでは本当にボケてしまいそうだと思い久しぶりに鳥撮りに行く。残念ながら湖中にはほんの僅かばかりのカモの仲間を…