2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

故郷が遠くなる

例年7月の終わり頃にお盆前の墓地の掃除に帰省しているが、年々故郷が遠くなっている。 たまにしか帰省しない所為か、眼にする山河や田園風景の年々の変化に驚くばかりなのだ。記憶の中にある少年時代の風景を探しても一片のカケラもない、恐ろしいほどの変…

奇妙な既視感

「森と氷河と鯨」(星野道夫著・世界文化社)を読みながら、この本を手にするのは初めてなのに妙な既視感を感じている。 ハイダ族出身のボブと著者がクイーンシャロット島に来て、無人の浜辺に今なお立ち続けている、風化したトーテムポールを見て歩くシーン…

アゲハの飛翔

今日は通り雨が何度もあった。 雨が過ぎると決まって蝉の声が大きくなり、クサキリだろうかジィッ.........という鳴き声やカナカナという甲高い鳴き声がする。昆虫写真を撮り初めてからずいぶん長い月日が立っているのに 未だに鳴き声の主を聞き分けられずに…

ハスを撮る

烏丸半島へハスを撮りに行ってきた。 早朝から多くのカメラマンで賑わっており、6時半着の私は出遅れた感じだ。 一仕事終えて帰ってゆくカメラマンが何人もいた、きっと日の出の光を狙っていたんだろう。今日は三脚をきちっと据え、ライブビューモードで撮…

狂ったリズム

今日は何事にも集中できないリズムの狂った一日だった。 早朝に起きて烏丸半島へハスを撮りに行く計画だったのに、目覚めたのが9時。 ハスの花に来る蜜蜂等を撮るには、9時過ぎからでもいいんじゃないのと自分に言い聞かせてみたものの、早朝の光を考えて…

虫撮りと読書(2)

Pukuさんとの朝の散歩の後、Aさんの菜園を覗く。 イチジクの葉の上のカミキリの交尾を撮り、もう少しアップでと一歩前に出るとオスの方がスイーツと飛び立つ。 この飛翔を見てまるでスクランブルをかけるように、近くにいたアオメアブが飛び出し、これに触発…

千本鳥居

昨日撮った伏見稲荷万灯神事の整理を始めたが、もう一つ満足できないでいる。 来年もう一度挑戦するのと、秋の終わり頃千本鳥居やお山参りの道筋を早朝に狙ってみたい。 千本鳥居をローアングルの魚眼で、露光間ズームで、カメラを振り回してみたら等と考え…

万灯神事

伏見稲荷大社の万灯神事を撮りに行ってきた。 出掛ける時、三脚か一脚か迷った末に、伏見の奥山への行程を考えて出来るだけ荷物は軽いほうがいいと、一脚にした。 この一脚を選択したことを後で後悔することになる。鳥居の参道でも、万灯の社殿を背景に参拝…

虫撮りと読書(1)

昨夜から読み始めている「極北の動物誌」ほぼ半分まで読み終えた。 冒頭所載の「旅をする木」は一本のトウヒの生涯をアラスカの風景と共に、情感豊かに描かれていて、十数年前と同じような感動を覚えている。推敲に推敲を重ねたような文章は、冗長な表現をそ…

庭に来た虫たち(5)

待望の「極北の動物誌」がAmazonから届いた。 それについはずみで買ってしまつた星野道夫の作品三冊、読みかけの「土の文明史」や「蝶の不思議の国で」、上林暁の短編集「星を撒いた街」、とりあえずこの合計七冊時間をかけずに読まねばならない。 虫撮り、C…

オニユリ無慙

台風6号が通り抜けた後の戻りの風が吹き荒れる中、4日ぶりにPukuさんとの散歩に出る。 いつもの散歩コースで見る限りではご近所も台風の被害は見当たらない。 ガーデニングを趣味にされているItouさんの庭の草花も全く被害を受けていないようだ。 我が家の…

時間の流れ

台風6号の影響で終日雨模様。 叩きつけるような横殴りの雨、しとしと雨、細雨、豪雨、今日はいろんな雨が降る。 雨に閉じこめられた一日も良いもんだと思いながら、調べ物や読書や捜し物をしている。調べ物の一つは書斎の壁にピンナップされているサナギの…

朝焼け

早朝4時半に起き出し書斎のカーテンを開けると、真っ赤な空と琵琶湖が眼に飛び込んでくる。 急いで窓際に三脚を据えカメラをセットする。 レンズを付け替えたり、レリーズを付けたり、ホワイトバランスやISOの調整に少しもたついている。作業を終え、眼をあ…

十六夜の月

日中は三十五度近い炎暑、琵琶湖から吹き上がってくる風が書斎を通り抜けると少しはしのぎやすかったが、雑事をするにはやはりエアコンが必要だった。 今は十六夜の月が出ている。 窓を全開にして月光に輝く琵琶湖を眺めている。 テラスの床の熱が冷める夜半…

クロアゲハの羽化

早朝に起きだして見た時はサナギの黄緑っぽい色は昨夜のままだったが、8時過ぎに見た時は少し黒ずみ始めていた。 待ちに待った羽化が始まる前兆だ、時間の経過と共に腹部が少しづつ大きくなり、黒っぽさが濃くなってゆくようだ。しかし、それからの2時間近…

アオスジアゲハの飛翔

深草キャンパス紫光館の正面玄関前には楠の大木が、7本植栽されている。 4階のエレベーターホールの窓際に立ってみると、目の高さと同じ位置に楠の樹冠がくる。 その頂上部分の風に揺れる青葉に2頭のアオスジアゲハがやってきた。 風が吹く度に青葉は揺れ動…

庭に来た虫たち(4)

起き出すのが少し遅かったのでPUKUさんとの散歩はとりやめにし、涼しい間の読書にする。 長い間探していた本が手に入ったのだ。 「蝶の不思議の国で」フリードリヒ・シュナック 岡田朝雄(訳)青土社 ドイツでの初版は1930年というから、相当に昔の出版だが…

無為の一日

今日は終日、ボケーッとしていた。 読書をしても、暑中見舞いの原稿作りをやりかけても、集中できずに呆けていた。 夜遅く立ち上げたPCで、写真仲間の T さんからのメールを見て、呆けた一日に終止符を打つ。明日は今日できなかったアゲハの卵探しとカブトム…

夏が逝く

「夏が逝く」というテーマで虫達の死を撮っている。 今朝もオサムシの死を撮った。 虫達の死を撮り始めた動機は何だったのか思い出せないが、ある神社の参道でギンヤンマの死を見た時きれいだと思ったのが初めのように思う。 オサムシが死んでいたすぐ上のノ…

山鉾建て

祇園祭の山鉾の準備、山鉾建てを撮りに行ってきた。 華麗で賑やかな祭り本番の山鉾巡行の姿ではなく、山鉾を組み立ててゆく地味な仕事ぶりが見たかったのだ。 炎天下で働く大工さん達の様子をいろいろと思い浮かべ、それなりのシーンを考えていたが、いざレ…

暑中見舞い

旧い知人 Kさんから暑中見舞い状をいただいた。 今年の11月には大阪で個展を開く予定の由、元気で活躍している様子が想像される。 彼の顔貌を思い出すに30代前半の若い頃の顔付しか浮かばないが、どんなお爺さんになっているのだろうか。暑中見舞いや年賀状…

びわ湖バレイ

絶好の虫撮り日和、アサギマダラのことが気になっていたので、びわ湖バレイに登ることにする。 ロープウェイの中で捕虫網を持っている人を見かけ声をかけてみる。 アサギマダラのマーキングに行くとのこと、これから秋のはじめにかけてこうした人が多くなる…

クロアゲハが来る

近畿地方は本日で梅雨明け、いよいよ夏本番に向かう。 庭のノウゼンカズラが満開になり始め、待望の蝶が来てくれる。 ナミアゲハとクロアゲハだ。(ナミアゲハは撮り損ねた) 例年のように180mmマクロ、350mm望遠を装着したカメラを玄関の下駄箱の上に常置し…

利己的な遺伝子

終日雨模様。 孫娘(中1)が左股関節が痛いというので、カミサンと二人で近くのY整形外科へ連れて行く。 「腸骨骨端炎」という診断だった、どうもスポーツ(バスケット)のやり過ぎが原因らしい。 症状としては軽症のようなので一安心だが、それでも孫娘の…

カミキリの飛翔(2)

昆虫の写真を撮り始めて以来、蝶やトンボの飛翔体を撮りたいと思い続けてきたが、思いの強さほどには撮れていない。 フイルム時代のカラーポジを見ても、2002年からのファイルを見ても、そんなには多くない。 今年は少し頑張って撮らなくては。 念願は山野の…

蛹化に成功

最近デスクトップPCがよくトラブルようになった。 昨夜もブログを書き終えた後調べ物をしている最中にフリーズだ。 サブPCを立ち上げてトラブル解決策を調べながらの対応だから、老爺にはかなり厳しい作業だ。比較的容易にトラブルが解消できてホッと眼を上…

蛹化に失敗か

早朝5時半にアゲハの飼育箱を見た時、終令幼虫は蛹化を始める体制をとっていた。 前回は撮影できなかった幼虫からサナギへのシーンが楽しみで、カメラをセットする。 幼虫からサナギへの変身は短時間で行われることを経験しているので、変化の様子を30分…

ナミアゲハの生存率

今日は一斉清掃の日だ、ご近所の方たちと自治会館周りの草刈をする。 これまでは鎌での草刈だが、今年は草刈機で刈り取った草を集める仕事を手伝うことにする。 集める仕事よりも休憩している方が多かったのに結構バテ気味だ。集められた沢山の草の山を見な…

アゲハの羽化

ホームベーカリーの準備を終えて書斎に戻ったのが午前0時を少し過ぎた頃。 飼育箱を覗き込むとサナギの腹周りがやや大きくなり色も黄緑に変わっている。 いよいよ羽化が始まる予兆だ、飼育箱から取り出す。 取り出して1時間近くは何の変化もなかったが、しば…

カミキリの飛翔

あっという間に半年が終わった。 まあ それなりに充実した時間が過ごせたと思う、残り少ないんだから思い切り生きなくちゃ。彼女が今朝は来ていない。 南天の木、アオキ、キンモクセイの樹、彼女の縄張りと思われる場所を丹念に探したがいない。 正午過ぎに…