2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

小さな命の終わり(2)

門扉を開け一歩踏み出した時すぐ目の前に黒褐色の虫が横たわっているのを見付けた。 オサムシの仲間の死のようだ。 「小さな命の終わり」というファイルを持っている。 虫撮りを始めた頃から撮り貯めているものだ。 小さな命が終わり草叢などに落ちてしまう…

ルリチュウレンジとクロハバチの仲間

ITOUさんの菜園のランタナの花が咲き始めて一週間が経つ、チョウたちが来ていることを期待して出掛けたが、今日は期待外れだった。 ランタナに来ていたのは、コミスジ、ウラナミシジミ、すぐに飛び去ってしまう。イチジクの葉の上でルリチュウレンジ、半夏生…

コガネグモの獲物

エーリッヒ・ノイマンの「意識の起源史」下巻も半ばまで読んできたが何とも疲れる。 疲れるのは眼だけでなく読み通そうとする思いも疲れてきている、中途放棄になりそうだ。 本を伏せ気分転換に草叢へ行く。 絶好の虫撮り場所だった空き地も、先日の一斉清掃…

イトトンボの貌

琵琶湖文化ゾーンの一角にあるビオトープへトンボ撮りに行く、ポートレートが狙いだ。 久しぶりの6時前の起床だった。 湖周道路を走っていて、道の駅草津グリーンプラザからすまの近くの遊歩道に長いヤツを載せた三脚が7台並んでいるのを見る、見掛けたの…

色褪せて

花も終末期を迎え色褪せてくると何とも言えず物寂しい。 色褪せるに伴い香りを失い花びらが傷つき始めると余計に寂しくなる。 町内会の一斉清掃日だったこともあり、自治会館の入り口近くに植栽されているアジサイがかなり大胆に刈りこまれた。 色褪せ汚れた…

ドクダミの花

雑木林を抜けた雨上がりの道端で白い花の咲くドクダミの小群落を見る。 ドクダミにレンズを向けていて不意にSさんのことを思い出した。 Sさんは「野の仏たち」というテーマでさまざまな野仏や道祖神を撮っていた。 その中に、背の高いドクダミの群落の中に立…

ハンミョウが見たい

虫たちの貌のことをいろいろ考えていて、ハンミョウの貌を撮りたい、そんな思いを強くする。 横顔も好いが真正面からのものが欲しいのだ。 これまで何度かハンミョウを追いかけてはいるが、真正面からの貌は未だ撮れていないのだ。 ハンミョウが見たい。 ハ…

雑踏の中で

1ヶ月ぶりの京都、「大乗経典の不思議な世界」の第3回目の講座のある日だ。 地下鉄市役所前駅で降りて四条烏丸の教室までぶらぶら歩き始めたが間無し歩くのが嫌になる。 歩道いっぱいの人の列、息の詰まりそうな人混みだ、逃げ場もなく眩んでいた。 鄙の老…

カタツムリ

玄関先のシロダモの木にカタツムリがいるのを見付け、100mmマクロを持ち出した。 マクロレンズは被写界深度が浅く、どうやってみてもカタツムリ全体にピントがこないのだ。 深度合成の十分な知識があればそれなりの枚数を撮っただろうが、不満足な一枚で我慢…

クロイトトンボの貌

小さな谷間の山際にある農業用水槽へクロイトトンボを撮りに行く。 クロイトトンボの貌を撮るのが目的だ。早朝は生憎の天気だったので小さな谷間へ足を踏み入れたのは午前11時前。 風はそよとも無い、陽射しも強くなっている、そんな所為で雨上がりの雑草の…

シオカラトンボの貌

昆虫写真家海野和男さんの「昆虫顔面図鑑」を見ながら、自分の「虫たちのポートレート」と名付けたファイルのことを思い出していた。 ある時期、虫の貌のことを意識してファインダーを覗いていたこともあった、それがいつの間にか意識することもなくなってい…

オサムシの仲間だろうか

外出からの帰り小雨の降る階段で黒褐色の虫が動いているのを見付ける。 その場で一枚撮りたかったが雨の中だ、いつもポケットにねじ込んでいるポリ袋を取り出す。 その後書斎の虫かごに来てもらった。オサムシの仲間だろうか。 虫の名前検索にいつも利用させ…

老いのかたち(30)

最近は車を運転するとき陽の光が眩しく感じられ、サングラスが欠かせなくなっている。 老躯の視力低下や端末の見過ぎなどもあって眼精疲労が溜っているのだ。 それにここのところ読書に夢中になっているから余計に眼がつかれているのだ。もう随分以前だがあ…

シオカラトンボ

写真仲間Tさんのメールに添付されていた花の写真に刺激されて、もりやま芦刈園へアジサイを見に行ってきた。 Tさんはマクロレンズを駆使して、ボケ味を巧みに活かした花のアップや独特の構成美を狙った作品作りもされている。 今回も添付してくれた写真の中…

小さな小さな虫たち(2)

雨降りやまず憂鬱な一日。 雨の日の読書にも集中できずだった。一昨日の撮影分から笹の葉にいた小さな虫たちを取り出す。

ナガメ

ITOU昆虫園と勝手に名付けているITOUさんの菜園へ久しぶりに行く。 菜園の法面にあったランタナの木3株が昨秋根元からばっさり切り取られた。 このランタナの花にはいろんな虫たちが吸蜜に来るので格好の虫撮りポイントだった。 それが無くなったので心配し…

小さな小さな虫たち

草叢を覗き込んでいて一枚の草の葉の上に、タデマルカメムシ(4-5mm) アシナガアリ(4mm)彼らよりも少し大きいハエトリグモ(10-12mm) 3体がいるのを見つける。 しばらく見ていたが一定の距離を保ったまま動かないのだ。 この距離は一種の個体間距離という微…

極小のクモの幼体

夕刊を取りに出た時、玄関先のシロダモの木陰で一瞬キラッと光るクモの巣を見る。 近づいてよく見ると手指を広げたほどのサイズのクモの巣に小さな小さなクモがいるのだ。 急いで100mmマクロを持ち出した。 風のそよぎでシロダモの葉が揺れ、木漏れ日が陰っ…

ホタルガとイオウイロハシリグモ

面白そうな講演会の案内状を頂戴していたので京都へ出掛ける日だったが出掛けられずだった。 肩凝りの影響だろうか片頭痛が酷く10時過ぎまで横になっていた。 午後から痛みが和らいだのを幸いに空き地の草叢へ入る、これもボケ防止の日課の虫撮りだ。ホタ…

イトトンボを撮りに

小さな谷間へイトトンボを撮りに行く。 午前中の2時間近く日盛りの中、クロイトトンボの産卵シーンなどを追いかける。 交尾飛翔しているヤツを35-350mm望遠ズームや180mmマクロで追いかけたが、少し距離があるとなんとも対象が小さいのだ、AFではうまく追尾…

ヒメジョオンの群落

料理当番の買い物から帰った後、小さな谷間の山際にある農業用水槽へイトトンボを撮りに行くつもりで器材一式を用意していたが、あまりの眠さについ横になってしまった。 三方を開け放った寝室はさわやかな風が吹き抜ける、いつになく長い午睡だった。 イト…

ヒカゲチョウの仲間

雨上がりの草叢に潜り込む。 膝から下はびしょ濡れ、老躯童心に還るだ。広い草叢で見かけたのはヒカゲチョウの仲間、ヒメジャノメとヒカゲチョウの2種だけだった。 *ヒメジャノメ *ヒカゲチョウ キリギリスやクサキリの幼体、カナブンやテントウムシの仲間…

写真展を見に

滋賀県立近代美術館ギャラリーで開催中の写真展 ”第50回滋賀県写真家協会展”を見に行く。 楽しみにして出掛けたが、おおっ!と思いながらしばらく立ち止まって見入る作品は今回はなかった。 出陳されている作品の大半は組み写真で構成されていた。 おっ!と…

雨の日呆け暮らし

雨の一日、半ば以上呆け暮らし。 読書もせず、カミサンが録画しておいてくれたビデオを見て過ごす。 一つは、北限に生きるニホンザルのある集団を24年間に渡って撮り続けたドキュメンタリー「ニホンザル 24年目の絆」・BSフジ。 青森県下北半島脇野沢の森に…

庭に来た虫たち(2)

絶好の虫捕り日和だったが出掛けるタイミングをはずし終日書斎に閉じこもっていた。 エーリッヒ・ノイマンの「意識の起源史」を読みながら、集中して読めば相当のスピードで読書が可能なことが判り嬉しくなっていた。 しかし現役時代と違って集中力を維持で…

カマキリの幼体

庭のオニユリにカマキリの幼体がいるのを見つける。 オオカマキリの幼体だろうか。 毎年庭先ではカマキリの幼体を数多く見かけるのだが、今期はポツリポツリとしか見ない。 それというのも、例年冬の初め頃草叢などでカマキリの卵鞘を見付けると必ず持ち帰り…

小さなガの仲間

耕作放棄された段々畑の斜面で野バラが満開なのを見つけ斜面を登る。 なんという種類のバラだろうか、大輪のバラよりも草叢で咲く小さなバラの方がお気に入りだ。 チガヤや小笹の生い茂る畑の中を歩き廻っていて、翅を広げた大きさが20mm前後の小さなガの仲…

キアシナガバチ

ネズの木の茂みでキアシナガバチが巣作りをしているのを見つける。 巣はかなり大きくなっているが、第一陣の働き蜂は未だ生まれていないようだ、働いているのは女王蜂のみ。 虫撮りが目的で出掛ける時には、カメラなどの機材のほかに、洗濯バサミ、麻ひも、…

ダイサギとアオサギ

2ヶ月に一度の定期健診から帰った後、長いヤツを持って湖岸を歩く、半月ぶりだ。 風が強く波が高いせいか、湖上にも湖岸にも水鳥の姿は全く見当たらずだった。 空にトビの舞う姿もなかった。 湖岸で見掛けたのはヨシ原の上を高速で旋回していくツバメ数羽の…

ナミマイマイ

車庫のシャッターを持ち上げていて、車のフロントバンパーにカタツムリがくっついているのを見付ける。 カタツムリの仲間は移動の力が小さいため、山脈や河川などを越えて分布域を広げるのが困難、このことから地域ごとに種の分化が起こりやすいと言われてい…