2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

老いのかたち(17)

比良山麓は小雨交じりの突風が吹き荒れるなど、終日変な天気だった。 随心院(京都山科)のはねず踊りを撮りに行くつもりで昨夜から準備をしていたが、出掛けようとした玄関先で春の嵐に出鼻を挫かれ、中止した。二年前に一度撮りに行った時は初めてだったか…

沈丁花

買い物から帰って玄関の扉を開けた時、濃香な甘い匂いに思わず息を停めた。 一枝の沈丁花が濃密な甘い香りを漂わせているのだ。 ご近所のIさんが届けてくれた沈丁花だ。 頂いたのが買い物に出ようとしていた時だったので、在り合わせの一輪挿しに挿し玄関の…

ワラビ(蕨)

陽当りのいい棚田の南斜面の土手でワラビを見付ける。 今年初めてのワラビだ。 初物を食べると75日命がのびる、そんな俚諺を思い出して僅かだったが摘んで帰る。 ワラビの山菜ずしが喰いたくなっている、明日にも作ってみよう。何年か前に一度作ったことがあ…

映画を観に

カミサンと二人で「ホビット・竜に奪われた王国」を観に行く。 二人で映画を観たのはいつだっただろうか、思い出そうとしても思い出せない。 カミサンと一緒に映画を観たのはそれ程遠い昔のことだ。6月に入れば「ノアの箱舟」伝説を描く「ノア・約束の舟」や…

久しぶりの京都

開催されている日本風景写真協会京都支部写真展が間もなく終わることを思い出し観に行く。 久しぶりの京都だったのといい陽気だったので、あちこち歩き廻ってみた。歩き廻る時の道すがら必ず立ち止まって覗き込むショーウインドウが幾つかある。 呉服屋さん…

ビワの花

散歩の折に必ず覗き込むビワの花も終末期が近づいている。 昨年の11月の初め頃花が咲き始め、順次蕾を膨らませるのを見てきたが、今に至るまでこの花に来ている虫を見たことがないのだ。 真冬でも活動可能なギンバエやハナアブがやって来ると聞いたことがあ…

ヒサカキの花

夕方の散歩の折、足元の枯れ草の中からテングチョウが飛び立つのを見る。 今年初めて見るテングチョウだったので追いかけるが撮れずだった。 3月も半ばを過ぎたというのに未だ1頭のチョウも撮れていない。 寒さの所為もあって行動半径が狭くなっているのだ。…

晴撮雨読

春分の日だというのに冬に逆戻りしたような一日だった。 雲の流れによっては明るい陽射しがさし風花が舞う、雲が厚くなると氷雨になり、時には叩きつけるように冷たい雨混じりの突風が吹き荒れる。リタイアして以来ボケ防止のために晴撮雨読とCookingを自分…

フキノトウと花ニラ

久しぶりの夕方の散歩、PUKUさんと遠出する。 雑木林の下の畑の土手で、フキノトウと花ニラ、コゲチャオニグモの幼体(?)を見付ける。 比良連山から流れ落ちる小川が農業用水として利用されていた頃は、小川は土手の雑草の刈り込みなども行われ整備されて…

しこぶち信仰

「安曇川流域のしこぶち信仰」こんな演題に惹かれて、朽木やまびこ館(高島市)で開催される「しこぶちフォーラム」に行って来た。 安曇川流域に幾つものしこぶち神社が点在しているのは承知していたが、詳しい神社の由来やその歴史などは全く知らなかった。…

竹生島遠望

啓蟄の日から一週間近くが経っているのに、老兵は未だ冬眠中という状態が続いている。 冬眠から目覚めなければならないのだが何かしら万事億劫なのだ。七時過ぎに起きだした時雪景色を眼にして、冬眠状態に区切りを付けようとカメラを持ち出す。 定点観測的…

ビオトープ無惨

国道161号線沿いの琵琶湖岸に,勝手にOビオトープと名付けた場所がある。 長い間放置されていた養魚池の跡地だ。 そこはトンボ撮りには絶好の場所だった。 アオイトトンボ、キイトトンボ、モノサシトンボなどのイトトンボ類、ウチワヤンマ、ギンヤンマもいた…

近江はトンボの宝庫

琵琶湖博物館(草津市)で展示されているトンボの標本を見に行ってきた。 主目的は昨年の夏蓬莱山(大津市)の山頂付近で撮影され、その後甲賀市水口で採取されたトンボ「スナアカネ」を見ることだった。 このトンボは基本的に日本には定着しておらず(まれ…

虫こぶ

遠出した散歩の折、孟宗竹の竹林の中に赤い実を付けたアオキが在るのを見付け入ってみた。 アオキの実にも虫こぶが出来るという記事を読んだことがあるのを突然思い出し、そんな実を探してみようと思ったのだ。 非常に面白い記事だったので印象に残っていた…

先日「サル出没注意」という立て札を見た近くの畑で、獣捕獲用の檻を見た。 出没するサルを捕獲しようというのだろうか。 これまで雑木林の中などでこんな檻を何度も見かけたことがあるし、シカやイノシシが捕らわれているのを見たこともあるが、サルが閉じ…