虫撮りに行く

昨日の朝寝坊の挽回とばかりに早朝からトンボ撮りにゆく。
車で通る時に見るとその溜池にはヒシが池面いっぱいに広がっていて、いろんなトンボがいる雰囲気だったが、期待は見事に裏切られた。トンボのトの字もないのだ。こんな経験は初めてのことだった。

トンボ撮りは不発だったが、獲物は幾つも確保した。
まずは大猟だった。

朝のお弁当を買うためにコンビニに車を止めた時、目の前の壁面にヤママユガを見つける。
お弁当よりこっちが大事と急いでカメラを取り出した。
池面のヒシの葉の上にいるトンボを想定して、カメラには180mmマクロを装着していたから、ヨッコラショという感じでヤママユガを狙っていた。
コンビニに出入りする人たちの中には変な爺さんが居るなと立ち止まったり、わざわざ覗きこみに来る人もいた。
早々に撮るのを切り上げておにぎりとお茶を買い、外に出てみるとヤママユガはまだ同じ場所にいる。
ヤママユガポートレートをアップでと思いたち、おにぎりの入っていたビニール袋で捕まえて車の中に放り込む。

トンボを探して池の周りを歩いていて、カリバチの仲間フタオビドロバチが青虫にアタックしているのを見つけた。
執拗な攻撃を10カットほど撮る。
自分より大きな青虫を咥えて飛び立っていった。
その後ろ姿を追いかけたが、その速さにはついては行けない。
ドロバチの飛翔能力に眼を見張る。

その後テングチョウと夏が逝く光景を撮る。


アブラゼミにレンズを近づけた時セミは羽と足を少しバタッかせた、今まさに夏が逝こうとしている。