虫撮り

Cooking担当の日は買い物もしなければならないので、虫撮りの為の遠出が出来ない。
PUKUさんとの朝の散歩を終えると直ぐに、ITO昆虫園と称しているITOさんの菜園に行く。

狙いはイチジクの熟した実を齧りにくるオオスズメバチ
これまでもオオスズメバチポートレートを狙っているが満足なものがないのだ。

イチジクの木には、カミキリがいた。名前は分からないが蛾の幼虫も葉っぱを食っていた。
熟して半ば腐りかけた幾つかの実には、ヒカゲチョウアカタテハ、ウラギンシジミがいた。
目的のオオスズメバチは見当たらないので、ヒカゲチョウとウラギンシジミの食餌中を撮ろうとイチジクの葉の茂みにそっとレンズを差し込む。
この時だ、ヒカゲチョウなどがいる一段下の枝からオオスズメバチが飛び出して来た。
近づこうとして下の枝の分枝を踏みつけてしまったようなのだ。
ハチも驚いただろうが私もびっくりした。
オオスズメバチは私の頭をかすめるように急上昇して飛び去った。

菜園には二畝ほど秋蒔きの大根が双葉をだしている所がある。
この畝にドロバチの仲間が土取り来ているのを何度も目撃している。
このドロバチの採土の様子を狙うのも目的の一つだが、そう簡単には撮らせくれない。

スズバチが採土しているのを見つけワンショットし、近接できる場所へ回りこもうと移動しているとスズバチは泥団子を抱えて飛び去った。

オオスズメバチを狙うのもスズバチの泥団子作りを撮るのも、日がな一日この菜園で粘らなければならないだろう。
炎天下でのこの作業は老兵には相当に厳しい、目的を果たせぬまま退却する。
帰りがけにアゲハの幼虫を見つける。

アゲハの飛翔を撮る。

今日も庭のスズバチは朝早くから土壁の補修に大忙しだ。
6時半に見ると、土壁に加えられた新しい土の乾き具合から既に7回の補修をおえている。
巣に触ってみると想像以上の硬さだ。
指先で撥ねてみるとコンコンと音がする。
ハチの唾液が練りこまれているからだろう。
この硬い産室の壁を齧り穴を開けたあのオオセイボウも凄いと思う。