台風の後

昨日は終日書斎に閉じこもって、窓を打つ雨の音や時折吹きつのる風の音を聴きながら、本を読んでいた。読んでいたというよりも呆けている時間の方が長かった。

最初は「戦史」を読んでいたが、それまでの戦争の経過や外交交渉の前後関係が頭に入らなくなり、読むことを中断する。歴史書を読むのにそれまでのいろんな関係の経緯が曖昧にしか思い出せないようでは、面白さは半減以下になってしまう。
戦史の代わりに「字統」を読んだり、写真集を引っ張り出したり、カミサンの見ている韓ドラをちらっと見たり、ピロシキの作り方を検索したり。
台風の所為でもあるまいに、何事にも集中できないでいる。

今日の午前中は半分昨日のような状態だったが、立ち上げたPCに写真仲間のTさんからのメールを見つけ、添付してくれた写真を見ていて、呆けた時間に終止符を打つ。
そして思い立ったようにマクロ100mmを装着して、雨の止んだAさんの菜園に入る。
雨のやみ間はほんの僅かな時間であったが、吹き荒れた菜園に虫達が顔を出していた。




ナミアゲハ、キチョウ、セセリチョウショウリョウバッタの幼体、カメムシがいた。
イチジクの木ではスズメバチが熟した実を囓っていた。
スズメバチを撮っている時、突然降りだした大粒の雨、カメラを抱え込んで逃げ帰ったが、気分転換には絶好の一瞬だった。またもTさんに感謝しなければならない。