これ好日

 ”「般若心経」ー偽経説を考える(1)”の講座のある日だ、いい席を確保するために早めに家を出た。会場到着は講座の始まる40分前だったが、既に前の方の席は殆ど埋まっていた。
佛教大学四条センターのこの教室へは10年前から何度も来ているが、講座によっては臨時の椅子が運び込まれたり、時には立ったままの聴講生が出ることもある。

今回は「般若心経ー偽経説を考える」その前段階として、般若心経そのもの(内容)をサンスクリット語原本を読みながらの解説だ。
とてつもなく難しい内容を噛み砕いて講義してくださるのだがそれでも咀嚼するには骨が折れた。いろんな大学の公開講座などで仏教に関する講義を聴講している、その時の難解な用語使いには辟易していたし居眠りもしていたが、今回ばかりは嚥下するのに四苦八苦しながらも楽しいのだ。
講師吹田隆道(佛教大学講師)さんがこれほど分かりやすく講義されていることを承知していたら、昨年4月の初講の時から聴講していただろうに、そんな思いだった。
五蘊」「十二処・十八界」「縁起」これらの解説も、これまで聞いてきたどの解説よりも解り易かった。

帰り道、京都文化博物館で「日本画 こころの京都」展を観る。通りすがりの画廊で京産大写真部の卒業展を覗く。

遅い昼食は三条のかつくら。
今日は好日だった。