庭に来た虫たち(4)

起き出すのが少し遅かったのでPUKUさんとの散歩はとりやめにし、涼しい間の読書にする。
長い間探していた本が手に入ったのだ。
「蝶の不思議の国で」フリードリヒ・シュナック 岡田朝雄(訳)青土社
ドイツでの初版は1930年というから、相当に昔の出版だが興味深く読めそうだ。
読みかけの「土の文明史」は一旦休止にする。
昔からの悪い癖だが、美味いものは先に喰えだ。

Cooking当番の日の買い物から帰った後も読み始めるが、2・3ページも読まないうちに睡魔に襲われる。いつもよりも長い午睡だった。

眠気覚ましに小さな庭に出る。
陽射しの中に色鮮やかなムラサキシジミを見つけ、大急ぎでカメラを持ち出す。
2階の書斎まで駆け上がるのは大変だが、今日は玄関先に置いてある。


ムラサキシジミの他にキアゲハ、ジャノメヒカゲ、大きくなったカマキリが来ていた。
柚子の葉にはハエトリグモも居たので100mmマクロを向けたが、ヤツのアップの顔を撮るのは容易ではない。上手く撮る方法を試行錯誤してみなければならない。
アゲハの卵は見つからなかった。

祇園祭宵山を撮りたいと思っていたが、TVのニュースを見て取りやめだ。
想像していた以上の人混みと熱気、老爺には怖気づくほどの群衆、この中にカメラを持ち込む体力は失くなっている。
今夜は満月だが、人出の少なくなった通りの山鉾はどんな状態で置かれているんだろうか。
そんなことを想像したりしている。

明日は「無量寿経講読」講座の前期最後の日だ、講座が終わってから山鉾を見てみよう。
アゲハが蛹化して9日目だが羽化の気配がまだ無い。