クロアゲハの羽化

早朝に起きだして見た時はサナギの黄緑っぽい色は昨夜のままだったが、8時過ぎに見た時は少し黒ずみ始めていた。
待ちに待った羽化が始まる前兆だ、時間の経過と共に腹部が少しづつ大きくなり、黒っぽさが濃くなってゆくようだ。しかし、それからの2時間近くは全く変化がない。

10時25分、最初のサナギの動き、ピクンと1回体を震わせる。
サナギの動きもそれっきりで後は何の動きもない。
変化を見逃してはまたも後悔するそんな思いで見続けているが、さすがに空腹にたまらず朝食だ。
いつもは朝食はゆっくり準備するのだが、ライ麦パンとイチジクとカシスのジャム、牛乳、黒酢ブレンドした野菜ジュースを盆に載せ急いで書斎に戻る。
それからまた長い待ち時間が経過する。

2度目のピクンピクンがあり、頭部が割れ始める、羽化だ。
誕生の瞬間は12時18分。
羽化を始めたのはクロアゲハだ。
ナミアゲハだとばかり思っていたのにクロアゲハだ。
羽化が始まるとあっという間に蝶になった。


クロアゲハは未だ飛び立たず玄関先にいる。(午後5時52分)

本当に長い一日だった。
(本来なら今日は4時起きして延暦寺修行僧の葛川参籠の出立を撮る予定だったが、これは来年廻しになった)