色褪せて

花も終末期を迎え色褪せてくると何とも言えず物寂しい。
色褪せるに伴い香りを失い花びらが傷つき始めると余計に寂しくなる。


町内会の一斉清掃日だったこともあり、自治会館の入り口近くに植栽されているアジサイがかなり大胆に刈りこまれた。
色褪せ汚れた花が木にしがみつくように枯れ残っているのを見るよりも、ばっさり切り落とされる方がいい、切り落とされた花を拾い集めながら、花の終わりの有り様を考えていた。