老いのかたち(30)

最近は車を運転するとき陽の光が眩しく感じられ、サングラスが欠かせなくなっている。
老躯の視力低下や端末の見過ぎなどもあって眼精疲労が溜っているのだ。
それにここのところ読書に夢中になっているから余計に眼がつかれているのだ。

もう随分以前だがある講演会で「老いるとは別れることであり、捨てることである」という趣旨の話を聞いたことがある。
いつの頃からかこの言葉を何かの拍子にふと思い出す。
今日もAmazonから届いた荷物を開梱していて思い出していた。
届いた荷物は、運動不足の解消にと思い購入したステッパーと海野和夫さんの「昆虫顔面図鑑」


残された時間は少ないのだから出来るだけ持ち物を増やさないように、それ以上に持ち物を整理して捨てるものを捨ててしまわなくてはならないのに、つい欲しいものを手にしているのだ。

「老いるとは別れることであり、捨てることである」