2ヶ月に一度の定期健診から帰った後、長いヤツを持って湖岸を歩く、半月ぶりだ。
風が強く波が高いせいか、湖上にも湖岸にも水鳥の姿は全く見当たらずだった。
空にトビの舞う姿もなかった。
湖岸で見掛けたのはヨシ原の上を高速で旋回していくツバメ数羽のみ。
湖岸を諦めて川沿いの草道を歩く。
田植えの終わった水田でサギたちの小集団を見る、ダイサギ4羽、アオサギ3羽。
土手下の草叢に座り込んでしばらくの間ダイサギたちを眺めていた。
陽射しは強いが風がある所為でなんとも気持ちがいいのだ、居眠りしそうだった。
帰りは図書館に寄って、ローズマリー・サトクリフの「英雄アルキビアデスの物語」を借りて帰る。
草叢に座り込んでダイサギたちを眺めていた時、不意に、スモークサーモンとアボガドのサラダが無性に喰いたくなっていた。
呆けているときなど何の脈絡もなく、鴨せいろが食いたい、アジのなめろうが食いたい、ピロシキが食いたい・・・・等々と思うことがあるのだ。
明日は料理当番の日だ、スモークサーモンが手に入れば幸せだ。