庭に来た虫たち(2)

絶好の虫捕り日和だったが出掛けるタイミングをはずし終日書斎に閉じこもっていた。
エーリッヒ・ノイマンの「意識の起源史」を読みながら、集中して読めば相当のスピードで読書が可能なことが判り嬉しくなっていた。
しかし現役時代と違って集中力を維持できる時間は2時間が限度だ、これを過ぎると眼の疲れと同時に注意力が散漫になり、文字面を追うだけという状況になる。

本を伏せた後気分転換に庭に出る。
オニユリの上で、キイロガガンボ、カマキリの幼体、ササグモ、ユリクビナガハムシの幼虫を見る。

今期はいつもの年よりユリクビナガハムシの幼虫が多いような気がする。
幼虫は自分の排泄するフンの中に隠れているのだが、この黒褐色の隠れ蓑を取り払っても取り払っても出現してくるのだ。

隠れている幼虫の姿

いつだったか旅行で一週間ほど留守にした時には、オニユリタカサゴユリも食い荒らされて葉っぱ一枚残されていなかったことがある。

オニユリが咲き始めるとナガサキアゲハやキアゲハなどが来てくれるのだ、待ち遠しいものだ。
オニユリにチョウたちが来るのにタカサゴユリに来ているのは見たことがない、どんな理由があるのだろうか。
ノウゼンカズラも花芽を沢山つけている、楽しみだ。