極小のクモの幼体

夕刊を取りに出た時、玄関先のシロダモの木陰で一瞬キラッと光るクモの巣を見る。
近づいてよく見ると手指を広げたほどのサイズのクモの巣に小さな小さなクモがいるのだ。
急いで100mmマクロを持ち出した。


風のそよぎでシロダモの葉が揺れ、木漏れ日が陰ったりすると、クモの小さな体は見えなくなるのだ、ファインダーの中に現れたり消えたりする被写体、AFでは捉えきれないのでMFにしていたが老躯には相当に難しい対象だった。


PCに落としてアップで見るに、小さなクモはその模様からジョロウグモの幼体のように見える。
それにこれもまた極小の獲物を捕獲しているのが見て取れた。

クモの巣をはっきり視認しようと霧吹きで霧を飛ばす。
レフ板代わりに車用のサンシェードを持ち出したり三脚も持ち出す。
四苦八苦しながら撮っていたが夕方の陽は動きが速い、木漏れ日は無くなり、ほんの僅かな時間でシロダモの木の下は陰ってしまった。

玄関を出入りしていて網戸を閉め忘れていた、蚊が入っていますよとカミサンに睨まれる。

「意識の起源史」上巻は読み終わった、下巻に入る前に一時中断して、「英雄アルキビアデスの物語」ローズマリー・サトクリフ著(上下)を読んでしまおう。