写真展を見に

滋賀県立近代美術館ギャラリーで開催中の写真展 ”第50回滋賀県写真家協会展”を見に行く。
楽しみにして出掛けたが、おおっ!と思いながらしばらく立ち止まって見入る作品は今回はなかった。
出陳されている作品の大半は組み写真で構成されていた。
おっ!と感じさせられる組み写真もあったが、なんでこれを組みにして発表しなければならないのと思われるもの、似たような写真を複数枚並べての組み写真、組にしたが故に単写真の時の迫力を失ったように思えるそんな組み合わせの組み写真等々が見られ、組み写真についていろいろ考えさせられた。

カミサンのお気に入りは、山口善一さんの「暮れ残る」夕闇の迫る小さな漁港の光景をいいアングルで切り撮った作品と二宮紀彦さんの「堰」川堰の水落際でアオサギが魚を捕っているシーンや堰を飛び越えようとするウグイの姿を撮った3枚の組み写真。
西岡千春さんの湖北菅浦の集落を撮ったと思える「春を待つ村」(組み写真)と井上三央さんの
「一つの帽子」これは私のお気に入り。

石畳の道をぶらぶら歩いていて突然カミサンがサルがいますよと立ち止まった。
指指す木の幹に言われてみればサルと見える顔があった。

二人でしばらく眺めていた。
このサルにも見える木の傷跡を切り撮り作品として写真展に出品するとすれば、どんなタイトルをつければいいのだろうか、帰りの車の中でいろいろ考えていた。

帰りは西武デパートに立ち寄り、カミサンの帽子と私の半袖のシャツ、ミニクロワッサンとお弁当を買い、161バイパスをぶっ飛ばして帰る。