モズ

先日夕方の散歩の折にハンターを見掛けたことから、井上靖の短編小説「猟銃」のことを思い出し本箱から取り出していた。
昼前に一読したが、得体のしれない薬草酒を飲まされたような読後感に襲われる。
なんとも居心地が悪いのだ、歳の所為だろうか。
そんなこともあって同時に取り出しておいた「本覚坊遺文」を手にした。
「本覚坊遺文」は途中までだが面白い。
利休の弟子本覚坊が残した手記という形で、利休の歩いてきた道、なぜ太閤より死を賜ったのか、申し開きもせず自刃したのか、戦国乱世の侘茶の有り様や利休自刃の謎に迫っていて、久しぶりに夢中で読む。

午後4時前、本を伏せ眼休めに湖岸へ行く。
モズ、キジバトヒヨドリを撮る。
モズは近づいても飛び立つことがなく、かなり長い間近くにいてくれた。
三脚持参だったら600mmにしてモズの眼を覗き込んでいたかったが、手持ちではそれもならず折角の好機を逃がしてしまう。
キジバト虹彩は赤く見えるがモズの虹彩はどんな色をしているのだろうか。

オオワシが湖北の山本山に飛来したというニュースがTVで報道されていた。
訪ねてみたいものだ。