ケリ

陽射しが明るくなったので午後から2時間ほど棚田のあぜ道を歩く。
土曜日以来の3日間は半ば以上呆け暮らしが続いていた、そんな日の埋め合せみたいに、人影のない冬ざれの棚田道を歩いていた。
ケリに出会う。


もう随分以前だが、6月初旬の棚田の土手で虫撮りをしていて、2羽のケリに攻撃されたことがある。鳥に攻撃されるなんて初めての経験、後にも先にもこの1回だけ。

ケリは繁殖期に入っていたから抱卵かヒナを育てていたのだろう。
そのケリのテリトリーに近づいたから威嚇攻撃してきたのだ。
ケリッ、ケリッと非常に甲高い声で啼きながら頭を掠めるように飛び去ったことを覚えている。
今年から鳥撮りを始めているのだ、そんなシーンにもう一度巡り会いたいものだ。


冬至のゆず湯にと柚子を収穫した。

 ゆふ空から柚子一つをもぎとる   山頭火