老いのかたち(26)

昨夜は、と云うよりも今朝の四時近くまでミシェル・ペイヴァーの「神々と戦士たち」第一巻青銅の短剣を読んでいた、面白かったのだ。
お陰で起き出したのが昼前、相変わらずの昼夜逆転の日々が続いている。
こんな状態だから、老爺には歳月を区切る年末という意識も希薄だし、新年を迎えるという改まった思いもない。
今日は昨日の続きであり、生かされていれば明日という日が来る、そんな時の移ろいを思うだけだ。
こんな時の流れの中でひしひしと感じるのは、思うように動かなくなっている身体のこと。
虫たちを追いかけて棚田の低い土手さえ飛び降りられなくなっているのだ。
昨日も鳥撮りの折時雨の中を車まで一気に駆け戻ることが出来ず、100mほどの距離を何度も立ち止まっていた。

今年も後残り一時間足らずになった。
振り返ってみるに格別なこともなく、先ずは穏やかな一年だった。
2016年はどんな年になるだろうか、やりたいことがいろいろと有る。

今年最後の鳥撮りは川沿いの小さな園地、落ち葉の下の虫探しをしているツグミハクセキレイ、モズを撮る。