ビオトープ無惨

国道161号線沿いの琵琶湖岸に,勝手にOビオトープと名付けた場所がある。
長い間放置されていた養魚池の跡地だ。

そこはトンボ撮りには絶好の場所だった。
アオイトトンボ、キイトトンボモノサシトンボなどのイトトンボ類、ウチワヤンマ、ギンヤンマもいた。マイコアカネ、ナツアカネなどのアカトンボの仲間などもいた。
水辺の草叢や稲田にはカマキリもバッタもイナゴもいた。キチョウも見かけた。
カエルも名前は判らないが3種類ほどいた。蛇もいた。
ミズスマシもアメンボウもいた。

私の知る限り訪れる人はいなかったから、そこは私だけの場所だったのだ。
その私だけのビオトープが無惨な姿になっているのを見付け愕然となる。


深く掘り下げているところから見るに、養魚場を復活させるようだ。

トンボたちがこの池に戻って来るのに何年くらいかかるのだろうか。
この場所でのトンボたちの連結飛翔や打水産卵の様子を撮るのは、今年はもう無理だろう。
悲しくなる。