フキノトウと花ニラ

久しぶりの夕方の散歩、PUKUさんと遠出する。
雑木林の下の畑の土手で、フキノトウと花ニラ、コゲチャオニグモの幼体(?)を見付ける。



比良連山から流れ落ちる小川が農業用水として利用されていた頃は、小川は土手の雑草の刈り込みなども行われ整備されていたから、春先になるとフキノトウもたくさん顔を出していた。
少し頂いて帰ってフキ味噌を作ったことが何度かある。
江戸甘味噌で作ったほろ苦いフキ味噌は春の楽しみの一つだった。
しかし、現在では自らフキノトウを摘んで味わう春の楽しみは無くなってしまった。

それというのも、放棄田が増えた所為で幾つもの小川が用水路としての役割を失い、手入れされることもなくなったから土手には雑草が伸び放題、フキノトウは姿を消してしまっているのだ。
フキノトウを摘んだ小川の土手も今では見る影もない。
山河荒れる、そんな大げさなことは言いたくないが、昔の風情が失われてゆくのを見るのは寂しい限りだ。
(今回は私有地に顔を出しているフキノトウ、摘み取ることも出来ず、フキ味噌は諦める)

お茶の木に網を張っているクモを撮り、Webの図鑑や「クモの巣図鑑」新海明・偕成社などで調べてみるがうまく同定出来ない。
コゲチャオニグモの幼体のように見えるのだが。