フキノトウ

春先の苦味を食してみたくなっている。
そんな思いがあったからスーパーの野菜コーナーでフキノトウを探したが見当たらなかった。
比良山麓の棚田の土手などでもフキノトウがそろそろ顔を見せる始める頃だ。
寒さが和らぐのを見計らって探しに行ってみよう。


棚田で稲の栽培が盛んに行われていた頃は、田に水を取り入れる為の用水路の手入(草刈り)などがきちんと行われていたから、用水路の土手などでフキノトウもよく見かけた。
しかし現在では耕作放棄の田んぼが増え、それにともなって用水路、農道、棚田の土手などに人の手が入らなくなった所為で荒れ放題になり、フキノトウもあまり顔を出さなくなっているのだ。

歩き回れば幾つかは採れるだろう、フキノトウ味噌での春の苦味を味わいたい。
ツクシの苦味も味わいたいものだ。



 ほろにがさもふるさとの蕗のとう
 いつも出てくる蕗のとう出てきている   山頭火