2ヶ月に一度の定期健診の日だ。
待合所での長い待機が嫌なのでいつもは早めに家を出、早い受診を心がけているのだが、今日は朝の準備に手間取り受付を済ませたのが9時過ぎになった。
お陰で覚悟していた以上に苦痛な時間を過ごすことになる。
最初のうちは長い待ち時間をやり過ごすために持参した本を読んでいたが、それも途中で放棄することになり、同時に補聴器をはずしたのだ。
苦痛の時間が始まったのだ。
苦痛の原因は、直ぐ横の席から聞こえてくる声高な話し声、耳が遠くなった老人達の会話だから声高になるのは致し方ないと思うものの、相当に苦痛だった。
もう一つは、幼児の甲高い泣き声、母親に何かをして欲しいとぐずっているのだが、若い母親はその泣き声にまるで無反応なのだ。
受診の順番を待つ、こんな状況でなければその場を離れるのだがそれもならずだ、逃げ場がないということで苛ついても仕方ないと思いながらも苦痛だった。
苦痛な時間から開放されての帰り道、雪を被った比良連山を見ていて、権現山(比良連山南端)の山麓の棚田に早咲きの梅の木があることを思い出していた。
2時間近くの苦行の代償に早咲きの梅を見たい、そんな思いでいたのだ。
2007年のファイルに思い出した梅の花があった。
今日も担当医から2Kg体重減と運動量を増やすようにと言われたのだ、棚田の梅を見に行かねば。