棚田道を歩く

比良連山の南端権現山の山麓の棚田道を歩く。
冬枯れの棚田道の土手でウマノアシガタを見付け、春の足音を聞く思いでレンズを向ける。

棚田道や棚田の土手に付いている獣道を辿って歩き廻ったが、春めくものは1ショットしたウマノアシガタだけ、これ以外に見るものはなかった。

定点観測的に訪ねている梅の老木は無惨にもバッサリと枝打ちされ、花を付けてはいなかったし、その梅の木の土手下ではオオイヌノフグリの群落が見られたが、その群落も消えていた。
冬に来た時など比良颪を避けてその南側の庇の下に座り込んだことのある農小屋も、火災に遭ったのだろう焼けた柱が枯れ草の中に残っていた。

棚田道を歩きながら変化している風景に、年年歳歳同じからずと時の流れを感じていた。

鳥撮りの収穫はなし。