春蘭甘酢漬け

昨夜は十七夜の月が見事だった。
(書斎の窓から)
月の出の頃も素晴らしい月だったが、午前3時前の西の空の月は煌々と輝いていて、月の光の
これほどまでの明るさに息を呑んだ。
写真家の名前は思い出せないが、「月光浴」という写真集のことを思い出していた。

そんなこともあって、夜の桜に挑戦してみるかと思い、仰木の棚田(大津市)の一本桜の様子を見に行って来た。
桜の蕾はまだまだ硬い。それにこの時季、桜花のない棚田は冬枯れのままだ。
棚田の土手に緑が増え、田拵えも始まり水が入ると風景も一変するのだが、桜の花のない光景はなんとも言えず無愛想だった。

棚田の土手には虫の姿も見えずだ、辛うじてビロードツリアブとイタドリハムシを撮る。

近くの林で春蘭を採る。

タラの芽やハリエンジュの花、それにこの春蘭などを天ぷらにしたら美味いと思うのだが、いかんせんこの春蘭の量では天ぷらもなるまいと甘酢漬けにする。