蕗の花

畑の土手で蕗の花が点々と咲いているのを見付けた。
少し遠廻りした時に通る散歩道なのに、フキノトウの時には気付いていないのだ。


フキノトウの天ぷら等が食いたかったはずの食いしん坊が薹が立つまで気付かずにいたとは。
蕗の花にレンズを向けながら、気付かなかった頓馬さ加減を嗤っていた。

蕗の花の中にはまだ開ききっていないものもあり、これらは細かく刻んでフキ味噌にすることも可能だろうと思いながらも手を出さなかった。
薹のたった蕗でフキ味噌を作ることは、自分の頓馬さを喰うような気がしたからだ。
つくしの時もつくしの卵とじが食いたいと思いながら、採集の時期を逃していた。

旬を食したい、旬のものを採りに行こう、そんな思いでいながら行動力が減衰しているのだ、行動のタイミングが一歩づつ遅れている。

梅林を撮りに行こうと候補に上げてある場所がある、タイミングを外さずに出掛けねば。
フキノトウ、蕗の花、「薹が立つ」。