疲れた一日(2)

写真展出品候補を下選びする日、午前9時の集合だ。
いつものように昼前の起き出しという訳にもいかず7時の起床だった。
昼夜が逆転してしまっている夜行族の私には相当に厳しい朝の一刻だった。
朝だけでなくほぼ終日眠気を感じていた。
殊に自分の写真を先生に選び出して貰った後は、どこかが緩んでしまったみたいに物凄い眠さだった。
「お前さん、作品選びの会場で居眠りなんぞしたら顰蹙を買いますよ」
そんなことを内心言い続けなければならなかった。

リタイアして虫撮りに夢中になり雑木林などに一人で潜り込むようになってから、集団行動をするのが相当に苦しくなっている。
我儘な老兵になっているのだ。

疲れた一日だった。
次回に集まる時は万全の状態で臨まねばなるまい。


人気のない庭に何種類かの鳥たちが来ていた。
眠気覚ましの為に時折鳥の飛来を眺めていた。