赤いコンバインとチュウサギたち

草津市立図書館3Fギャラリーで開催されている二科会写真部滋賀支部展を見に行く。湖岸沿いの道を左折して間なし、赤いコンバインの稲刈りとそれに纏わり付くようにいるチュウサギたちを見つけ、路肩に余裕があることから車を停めた。

ファインダーを覗いていてよく思うことがある。被写体に対しての一瞬のチャンスとか巡り合わせということだ。この赤いコンバインとチュウサギたちのシーンも5分遅くだったら見ることは無かっただろう。あるいは30分早くだったら違ったシーンを幾つも切り撮ることが出来たかもしれない。「人と鳥と」というファイルを持っている。ワンチャンスだったがこのファイルに取り込めたことを幸いとしよう。

写真展

許可を貰って会場を1ショットする。

カミサンと写真展を見に来た時は、決まってお気に入りの作品5点を選び出していた。そしてもしお気に入りを1点差し上げますと言われたらどの作品を頂くかなど、そんな決め事をして鑑賞して廻っていた。今はお気に入りの5点の作品を見比べ合わす相手は横に居てくれないのだ。寂しい一人だけの会場廻りだった。

これまでだったらおおっ!と感心していた作品が幾つかあったが、今回はそれが全く無いのだ。老爺の感性は相当に劣化が進んでいるのだ。5感も感性も劣化するのは老いの習いだが寂しい限りだ。

今回の写真展は第17回という。第1回の写真展から見てきた私には、我も老い彼も老い、こんな感じがしていた。こんなことを言ったら出陳メンバーの方に怒鳴り込まれるかもしれない。

陽射しの強い湖岸沿いの田んぼ道を車が少ないのを幸いにゆっくり帰った。

本日好天。いい1日だった。