マエアカスカシノメイガ

外出からの帰り、階段横の石垣に白い蛾がいるのを偶然見つける。
白い翅、前翅前縁の赤褐色の筋状の紋、マエアカスカシノメイガ(チョウ目 ツトガ科 ノメイガ亜科)だ。
この蛾は成虫で越冬すると言われている。
階段の上の木蔦かキンモクセイの葉むらで越冬していたヤツが、昨日今日の暖かさから飛び出してきたのだろうか。翅はきれいに伸びきってはいない。


昨年の10月の初め頃から、鳥撮りを始めて以来目線が鳥向きになっていた所為で、虫を見付ける機会が少なくなっていたようだ。
そんなこともあり久しぶりの蛾の発見に嬉しくなっていた。

虫撮りと鳥撮りという被写体の違いから、目線の違いのことについてふと考えることがあった。
昨日は写真仲間たちと5月に開催する写真展の出陳作品の選び出しの日だった。
それぞれが持ち寄った作品の中から指導してくださる先生が候補作を選び出してくれるのだ。
何人かの作品の選別作業を見ていて、先生との目線の違いを感じる作品のあることに気付いた。

「目線」を広辞苑でひくに「物事を見る方向や位置」とある、この方向や位置には当然ながら判断の基準としての価値観、大げさに言えば美学が意味されているのだろう。
鳥の目、虫の目 もう少し考えてみなければなるまい。

昨日は相当疲れていたのだろう、夕食の後長い仮眠があった。