ホソヘリカメムシ

鳥撮りに遠征するつもりで午前7時にアラームをセットしておいて起き出す、明るくて穏やかな陽射しの鳥撮り日和だ。
玄関先にはカメラザック等を用意していたが出掛けられずだった。

「見えざるピラミッド」ラルフ・イーザウ著 酒寄進一訳が面白くて遅くまで読んでいた、その所為だろう、アラームで起き出してみたものの、眠気が十分に抜けきっていないのだ。
眠気覚ましにとコーヒーを淹れ、バケットに厚切りにしたカチョカバロを載せてトーストにし、眠気の消える時間稼ぎをしていたが、逆に眠気が募り布団に潜り込んでしまう。

午後2時過ぎ呆け暮らしに一区切りつけようと100mmマクロを持ち出す、晩秋の虫探しだ。
放棄された段々畑の南側斜面で意外なほどたくさんのヤマトシジミベニシジミを見る。


見掛けたヤマトシジミベニシジミの大半のものは翅が破れ色褪せた状態だった。
いのちの終わりが近づいているのだろう。
放置された柵にいたホソヘリカメムシを撮る。

ファインダーを覗いていた時も帰りの道すがらでも、カメムシの仲間だとは判るものの、その名前が思い出せないのだ。
これまで何度も撮っているのに、名前は承知している筈なのに、思い出せないのだ。
湯船に使っている時突然思い出す、ホソヘリカメムシだと。
こんなことがあったので今日のブログのタイトルにした。
いつの頃からか、知っているはずのものが思い出せない、こんな状況がよく起きる。
老いが一段と進んでいるのだ。