味覚の変化

あれが食べたいこれが食べたい、そんな喰い意地に突き動かされることが最近は随分と少なくなっていたが、今日は無性にビーフシチューが喰いたくなる。
京都へでも出ていればレストランに入るところだがそれもならず、自分で調理だ。
これまで何度か作ったことのあるお気に入りのレシピを思い出しながら、材料一式とバケットを買い求め、出来上がるまでに3時間近くかかっていた。
タイマーをセットして弱火で煮込んでいる間はシートンの「森のロルフ」を読む。
タイマーが鳴る度に鍋の中をゆっくりかき回しそれからまた本に戻る。
老兵にとってこんな時間は至福の時間だ。

ビーフシチューの美味さに満足していたが、カミサンは半分残している。
味が少し濃いというのだ。
私は自分好みの味付けだから好く出来ていると思っていたがカミサンはもう一つ不満なのだ。
最近こんな状況が時々起る。
つい先日もカミサンの作った肉じゃがを私は半分残していた、薄味だったのだ。

お互いに味覚が変化してきているのだろう。
11月の初め遠出をした折のホテルの食事でも味付けに意見が分かれた一品があった。
味覚の変化、味付けや素材の好みがこれから先ますます変化していくのだろうか。

残された時間はもうそんなに多くはないのだ、食べ物に妥協はしたくない。
喰い意地が張っていると餓鬼道に落ちるぞ、時にはそんな思いがするのだが・・。

写真展候補の現像にかかる。
現像ソフトにはSILKYPIX Developer Pro5を使っているが,最近は使用頻度が少なくなっている所為か、細かい操作手順を思い出せない部分があるのだ。試行錯誤が続いている。