伊吹山遠望

例年5月に開いている仲間たちとの写真展も来年は11回目の開催になる。
写真展出品用の候補作を各自が持ち寄って、下選びを近日中に行う予定だ。
その為の準備をしなければならないのだが、もう一つ気分が乗らず一日延ばしにしてきた。

一日延ばしを続けていると土壇場で大変なことになるぞ、と自分に言い聞かせ候補の選び出しにかかる。
一年間の成果を写真展という形にするのだから、候補の選び出しには気分の高揚感があってもよさそうなのに、今回はそれがないのだ。
ショット数だけは相当な数だがどこか集中力の欠けたマンネリな写真が多い。
PCに取りこむ時セレクトして取り込んでいる筈だが、改めて見直してみるに、腰を据えてじっくり撮ったと思えるものが僅かしかないのだ。
寂しくなる。

疲れた眼を上げると湖北の雪を被った伊吹山が見えた。

少し風のあるよく晴れた日には、書斎の窓から白銀の伊吹山を楽しむことが出来る。
殊に夕日に輝く雪の伊吹山は刻々とその様子を変えていくから、眺めていても飽きないのだ。
湖西の湖岸で伊吹山遠望が狙える場所を探さねばなるまい、マンネリでないものを撮るために。