セイヨウタンポポ交雑種とカマドウマ

今日は終日冷たい北西の風が吹いていた。

時折雪の比良連山から吹き降ろしてくる突風は肌を刺す寒風だ。
散歩の道ではダウンジャケットの衿を立てていたがそれでも頬が痛いほどだった。
風花が舞ったり、みぞれ混じりになったり、大粒の湿雪だったりと、雪は様々な降り方をした。

厚い雪雲が飛び去ると明るい陽光が降り注ぐ、風の当たらない南側の棚田の斜面にPUKUさんと並んで座り込み、暫くの間、陽の光を楽しんでいた。
その斜面にセイヨウタンポポが一輪咲いていた。

シーズンになると棚田の土手や住宅地の空き地で沢山のタンポポを見かけるが、全てがセイヨウタンポポかその交雑種で在来種のタンポポは殆ど見ることがない。

このタンポポの群落をある在所の棚田で見たことがある。
放棄された棚田と棚田の中に伸びる細い農道いっぱいにタンポポが咲き誇り、陽に映えてまるで黄金の道のように見えたのだ。4年前のことだ。
その時は山菜採りが目的だったからカメラを持参していず、悔しい思いをしていた。
物忘れしていなければ時期になったらカメラ持参で出掛けてみよう。

散歩から帰った庭先でPUKUさんがカマドウマを見つけた。


カマドウマが成虫で越冬するというのは承知しているが、この寒空の下で行動するとは、それにこいつは夜行性だ。日中は薄暗い所に姿を潜めているのが常なのに、陽光の下に出てくるとは。
昔マキノの雑木林でマダラカマドウマの巨大なヤツを木の洞で見つけ、ビックリしたことがある。
カマドウマの仲間は70種近くいるという、片足を失っているこいつは何という種なんだろうか。

明日は湖北は大雪のようだ。