蓑虫

散歩の途中で洒落た蓑をまとった蓑虫を見付けた。
桜の老木にうまく身を隠すようにぶら下がっていたから、フユシャクを探すという目的がなければ見逃すところだった。

これまでオオミノガの蓑をいろいろ見てきたが、今回は特別にファッショナブルなのだ。

ミノムシ(オオミノガ)は平成7年頃から西日本では激減しているという。
中国から侵入してきたオオミノガヤドリバエに寄生された結果だ。
福岡、宮崎、山口、徳島、高知等の県では絶滅危惧種に指定され、ここ滋賀県でも要注目種になっているのだ。

オオミノガの幼虫は果樹などを食害する害虫だが、だからと言って絶滅してしまってもいいというものでもない。
越冬中のこの蓑虫は時期が来れば蛹化し羽化するのだろうか、それとも寄生バエが生まれるのだろうか。

畑の斜面では西洋タンポポが咲いていた。

このタンポポも侵入してきた帰化植物だ。子供の頃と違って一年中タンポポの開花を見るようになった。