飛べない昆虫

4日前ほど前の新聞で「飛べない昆虫 種を増やす」という記事を見た。
それ以来この記事を何度も読みなおしている、なにか引っ掛かるのだ。

日本全国に生息し「飛ぶ」「飛べない」の両タイプがいる甲虫のヒラタシデムシの遺伝子を調べた結果、「飛べない」種は変異の割合が約8倍高く、分化する可能性が高かった。羽の「退化」が種の「進化」を引き起こしているというのだ。
種の分化のスピードも「飛べない」種は「飛べる」種よりも2倍の速さで分化するとのこと。

この記事を読みながら「飛べない」という現実の姿の奥深くには「この昆虫が自らの意志で飛ぶことを止めた」そんな意志が存在するのでは、と想像したりしている。
進化は環境に適応してゆく中で行われたと言われるが、そのプロセスの何処かで「意志」という働き、能動性があってもおかしくはないと思う。
ダーウインの進化論的な思考方法が何かにつけ根底に存在するが、「飛ぶことを止めた」という進化論の論文の有無も調べてみなくては。

「飛べない」のではなくて「飛ばない」のだ。