カマキリが飛ぶ

ツワブキの花にモンシロチョウやハナアブの仲間がいるのを見つけ近づいた時、その花からカマキリが飛び立ったのでびっくりする。
カマキリが20cmほどの距離を跳ぶ(ジャンプする)ことはこれまで何度か見たことがあるが、翅を拡げて飛ぶ(飛翔する)のを見たのはこれが初めての経験だった。
しかも1m半程先の草叢まで飛んだのだ。
カマキリは黒みがかった褐色のコカマキリ。
カマキリが飛ぶなどとは思ってもいなかったのでエッ!という思いだった。


カマキリはこの花の何処かに隠れていたのだろう、遠目には気付かなかった。
カマキリがいることに早くから気付いていたら、獲物を狙うカマキリのことも考えて注意深く接近しただろうに、近づき方が少し急いでいたのだ。

その後ブロック塀にいるカマキリを見付け、お尻を突っいて飛ばしてみようとしたが飛ぶことはなかった。
飛べ、飛べ、まるでいたずら坊主のように指先で突っいていた。

Webの画像ページで「カマキリ」「飛ぶ」のキーワードで検索してみると2点の写真があった。
また尊敬する昆虫写真家、海野和男さんの「小諸日記」にも飛翔シーンは一度登場するだけだ。
この点数からみるにやはり飛ぶことは稀なのだろう。

カマキリの内でも飛ぶことの多いのはコカマキリ、しかもオスは身体が細身で体重が軽いから、飛翔能力が高いようだ。
こんなカマキリについての知識があったら、草叢に飛んでいったコカマキリを探しだしただろうに残念だった。
翅を拡げて飛ぶところを撮ってみたい、そんな思いに駆られている。
コカマキリを見つけたら片っ端から持ち帰るか。