オサムシの仲間

今日は寒い一日だった。
冷たい比良颪が吹き荒れることもあってJR湖西線では朝から何本かの電車に運休があったようだ。
寒い寒いと言いながらそれでも昼過ぎから虫撮りに出掛ける。

矢張り寒さの所為か南斜面の畑や草叢に蝶たちの姿を見ることはなかった。
かろうじて見付けたのは、ユリクビナガハムシと小さな白い蛾だけだった。


ユリクビナガハムシは庭先のタカサゴユリの葉の上でよく見かけるおなじみのヤツだ。
3年ほど前3泊4日のドライブから帰った時、玄関横の一本のタカサゴユリがコイツに葉を囓られ丸坊主になっているのを見て驚いたことがある。
園芸用のユリにとってはコイツは害虫なのだ。

白い蛾を追いかけるが草叢に着地するとすぐに葉裏に潜り込む為探しだすのに難儀していた。

帰宅すると門扉の近くにオサムシの仲間がいた。


オサムシの内でも大型の部に属するヤツだ、ヤコンオサムシだろうか。
オサムシの仲間は日本では45種内32種(71%)は日本固有種。
肉食性で飛べないオサムシは地域(地形や気候)によって多くの亜種に分化しているとのこと。
亜種は100種以上と言われている。

眼の前にいるオサムシがヤコンオサムシだとすると、この亜種(コイツの仲間)は京都の東部、滋賀県ではほぼ全域、三重の北部、岐阜の南西部に分布しているようだ。

地域地域に固有な亜種が生まれているその多様性が面白くて、オサムシフアンも多いようだ。
場所によっては川の両岸で異なった亜種がいるようだから、採集家にはたまらなく魅力的な虫なんだろう。