シラスウナギ漁

今日の夕刊に「ウナギ稚魚不漁で高騰」という記事が出ていた。
今年は極度の不漁のようだ。推定漁獲量は09年が24.7トンだったものが11年は9.5トン、今年はこれを下回りそうだとのこと。
このため、稚魚(シラスウナギ)の取引価格は、04年度に全国平均でキロ辺り25万円あまりだった価格が11年には85万円以上に上昇し、今年は200万円〜250万円にまで高騰しているようだ。

この記事を読みながら旧い知人のMegiさんのことを思い出していた。
Megiさんは私が情報システム関連の仕事をしていた頃知り合いあった方だ。
仕事の関係で知り合った人とはお互いポジションが変わったりすると、いつの間にか疎遠になってしまうものだが、Megiさんとはどこか気があったのか長い付き合いだった。
Megiさんとは同年輩だったが彼は定年前に退職して徳島に帰りシステム関係の小さな事務所を構えていた。
そんな彼も3年前に不帰の人になってしまった。

私がリタイアしてからボケ防止のために写真を始めたよとMegiさんにメールしたことがある。
その返信にMegiさんからそれなら徳島のいい所を紹介するから泊まりがけでおいでよと何度も誘われていた。
Megiさんは「阿波おどり」を撮りに来いとか、「宍喰港まつり」が面白いとか、どこそこの祭りは神輿が海に入るからいいとか、と季節折々に誘いのメールを寄こしてくれた。
そんな中にの一つが吉野川河口の「しらす漁」だった。

漁期は1月から4月末、しらす漁の漁火を撮るのだったら新月頃の大潮の夜がいいから、今年は是非来いなどと言ってくれたが、何故かそれらの誘いに出掛けられずにいた。気の置けないMegiさんからの誘いだったのにとその時の出不精を今になって悔やんでいる。

寒夜のしらす漁、撮りに行きたいと思いながら吉野川河口までの走行距離に思案している。