今頃の時季だったらAさんの菜園は、トマト、キウリ、ゴーヤなどで賑わい、そしてジャガイモの花などが見られるのだが、我も老い彼も老いと言った感じで野菜作りが2年程前から行われなくなり、荒々しい夏草に畑全体が覆われてしまっている。今日はフィールドでの鳥撮りが全くの不作だった事から、せめて虫撮りでもと思い、100mmマクロをも持ち出していたことを幸いに、雑草の生い茂る畑に潜り込んでみた。
畑の一角にあるセイタカアワダチソウの1つにセイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシの小集団がいた。その集団の近くにナナホシテントウとササグモもいた。
よくよく覗き込んでいるとナナホシテントウはもう一匹いて、ソヤツがセイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシを食っているのだ。
しばらく眺めているとコヤツはアブラムシを2匹食った。
アブラムシの集団の中に有翅型のヤツがいないか探していて、思わぬものを見つけた。ササグモがハエの仲間を捕まえているのだ。
数ショットした後、もう少しアップでと思いレンズを前に突き出す。この動きにコヤツは敏感に反応した。素早く葉裏に廻り込んだのだ。
三脚や膝を着いてもいいようにとニーパッドなどを持ち込んでいれば、ササグモやナナホシテントウの行動を時間をかけて見続けるのだが、それなりのものが撮れたことで畑を出た。
セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシの集団の中で見つけた有翅型は僅か1匹だけだった。集団の中に有翅型はどのくらいの割合でいるのだろうか。
鳥撮りのフィールドに栗畑がある。栗は若木だが栗・桃3年柿8年と言われるように花をつけている。
栗の花にいろんな虫たちが来るはずだ、梅雨の晴れ間に潜り込んでみるか。