雪の伊吹山遠望

日本海側の各地が大雪に見舞われている。東北南部から北陸にかけて、26日の夕方までの72時間で150cm以上の積雪の予報もでているようだ。琵琶湖西岸の我が家あたりでは雪の心配はまずはなさそうだが、湖北へ鳥を見に行くこともあるだろうと思い、冬用タイヤに履き替えようと最寄りのGSへ行く。その帰り道和邇川河口に立ち寄った。

南西からの寒風が吹き付ける湖面に青いバスボートがいた。湖岸にアングラーの姿は見当たらず、釣り人はバスボートの1人のみ。

バスボートのはるか先の雪の伊吹山、寒風が吹き荒れている所為だろうか、いつになく大きく見えた。

雪の伊吹山を眺めながら、湖北の山里・茅葺きの集落在原へ行った時のことを思い出していた。雪の山道に車を乗り入れていたのだ。深く積もった雪の重みに耐えかねているような家々、その情景はなんとも言えぬ趣があった。あれはいつの冬だったのか然と思い出せない。撮影に行ってから何年か後、茅葺きの集落は火災にあい集落の大半が焼け落ちてしまった。現在ではどんな集落になっているのだろうか。老爺が尋ねるにはあまりにも遠くなっている。