ふろふき大根と柚子味噌

今日の夕食の一品は柚子味噌をあしらったふろふき大根にした。スーパーの野菜売り場でまるまるとした源助だいこんを見つけたのだ。あしらうトッピングは庭の柚子を使っての柚子味噌を作る。

源助だいこんで作ったふろふき大根と柚子味噌にはある思い出があるのだ。

もう随分以前、カミサンをナビゲーターにして能登半島一周のドライブをしたことがある。3泊4日の旅だったが遊びすぎたおかげで帰り道は相当に疲れていた。夜の北陸自動車道をぶっ飛ばして帰ることもならず、金沢で予定外の一泊をすることにした。宿は香林坊から少し外れたところにある小さなホテル。どこも満室でやっと見つけたホテルだった。空腹だったから荷物を置くなりフロントで教えてもらったイタリアンの店へ行く。三色旗がドアの横に出ていなければイタリアンの店とは気付かない小さな店だった。好みの激しいカミサンのためにいつもはアラカルトで頼むのだが、疲れていたからそれが面倒くさくなりおまかせ料理にした。カミサンは出てくるものを片っ端から平らげていた。どれも美味かったのだ。中でも驚いたのが柚子味噌を添えたふろふき大根、イタリアンの店でふろふき大根とは、えっ!という思いだった。しかしこれが何とも言えず美味かった。大根は地元特産の源助だいこんを厳選しているという。旅行の折の食べ物の話が出るとカミサンはここで食べたふろふき大根とノドグロアクアパッツァのことを必ず口の端にのせる。それほど美味かったのだ。

スーパーで見つけた源助だいこんと庭で取れた柚子で作る今夜の一品をカミサンはなんと言うやら。

 

初冬の陽射しは暖かいが風は冷たい。まして湖上の風はどんな寒さだろうか。沖合から帰ってくる小さなバスボートを見る。接岸したボートに中年の夫婦連れ(?)が見られた。

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好きなことをやるのに寒さ暑さは関係ないものの、今の老爺には寒風の中鳥撮りのカメラを持ち出す体力はもう殆ど残っていない。風の冷たい中バスを狙うこの人達を羨ましく思う。