安曇川南流の右岸をゆっくり走っていて、トビが川中へ向かって急降下するのを見つけ車を停めた。浅瀬の水の中に舞い降りたのだ。何事やあらんと150-600mmを持ち出した。トビの様子から見て水中で何かの獲物を抑え込んでいるようだった。
1ショットしてモニターでアップして見るに抑え込んでいるのは死んだ魚だと判る。
かなり大きな獲物だ。ウグイの大物だろうか。ウグイは成長すれば50cm近くにもなるヤツもいるという。アップにして見るに、尾びれや腹びれはウグイに似ているようにも思えるのだ。水中に抑え込んだコヤツをトビは啄む様子もない。鉤爪に引っ掛けて飛び上がるだろうかと思い、三脚を持ち出してカメラをセットして暫くの間待ったが、飛び立つ動きもないのだ。30分近く待ったがそれ以上粘る根性は老爺から消えている。根負けしてカメラを後部座席に積み帰途についた。
