ジョロウグモの獲物(2)

2階のベランダに巣を張っている3匹のジョロウグモのうちの一つに、今日は黒いハチが捕まっているのを見つけた。黒いヤツは腹部に黄色い帯を持っている。コヤツはこの時期でも活動しているキオビツチバチだろうか。

階段の上に張り出すように枝を伸ばしている木蔦は今、黄緑色の花をたくさんつけている。花盛りだ。花弁は5個、その長さは3mmほど。この小さな花びらが集まってひとかたまりの花をつくっているのだ。この花の匂いは余りいい匂いではない。ヒサカキの臭いにどこか似ている。今の時期ほとんど花をみかけないこともあって、この花の蜜を求めてハナアブの仲間やハエ、アシナガバチ、時にはコガタスズメバチが来ているのだ。これらの虫たちを目当てに、キヅタの上に9匹のジョロウグモが巣を張っている。木蔦の横の金木犀の葉先とその上に伸びる光ケーブルの線を結んで、横一直線に巣が並んでいるのだ。これまでにもキヅタの上にジョロウグモの巣が掛けられることがあったが、横一列に掛けられた9個の巣は初めてだ。この巣にアシナガバチやコガタスズメバチなどの大物が引掻かつてくれれば・・・・。そんなことを楽しみにしている。